苦しい！(潤) 9 ページ30
智サイド
翔に抱かれて、唇を弄りながら1度は眠った潤。
だけど30分もしないで目覚めてしまった。
『うわ〜ん！や〜のぉぉぉ！』
それからはずっとこれ。
誰が何を言っても聞く耳を持たない。
ま、当然なんだけど。あれだけの体験をした直後なんだからね。
「そんなに、泣くなよぉ。パパまで悲しくなるじゃん…」
翔ったら、ホントに切ないって顔して潤を抱っこして、リビング中をウロウロ、ウロウロ。
「翔、1回代わろうか？いくら潤が軽いっていってもそれだけ抱っこしてたら疲れたでしょ？」
もう既に1時間以上はこうして抱っこして歩き続けている。
「うん、じゃあお願いしようかな？丁度トイレにも行きたかったし。潤、智パパと交代するね？」
そう言って翔は潤の脇に手を入れ、自分の体から引き剥がした。その途端火がついたように激しく泣き出した潤。
さっきまでとは明らかに違う泣き声に困惑する。
「取り敢えず、トイレは行っておいで？」
申し訳なさそうに、リビングを出ていく翔の背中を見送り、抱っこしたまま潤の顔を覗き込む。
「そんなに翔パパが良いの？智パパ、寂しいなぁ」
それでもそんな言葉は聞こえないと言わんばかりに、更にボルテージを上げて泣き叫ぶ。
フラッシュバックで不安になった後だから、1番信頼している翔から離れるのが嫌なんだろう。
一時的な分離不安を起こしているんだろうな。
分離不安は健康な子どもでも起こすもので、人見知りがそれに当たる。
生まれてから母親と愛着を形成し、母親と愛着形成ができているからこそ、それ以外の見知らぬ人と接することや、見ず知らずの場所に連れて行かれることに不安を抱くようになる。
それでも、成長と共に見ず知らずの人や場所に身を置くことができるようになる。それは母親が安全基地となり、不安になればいつでも母親の所に戻れる事を学習するからだ。
潤は翔との間に愛着を形成した。
だから、不安になって翔を求めるのは、凄く自然なことなんだ。
翔に抱き締めてもらって安心する。求めればいつでも抱き締めてもらえる。
これを繰り返し経験させるしかない。
「お待たせ、潤。ごめな？パパ、チーしてきた。ほら、おいで？」
そう手を出されれば、飛び移るようにして翔の腕の中に収まる。
翔には申し訳ないけど、頑張ってもらうしかないかな。代わってあげたいのは山々だけど。
今はできるだけ潤の要求に応えてあげた方が良いから…
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虹(プロフ) - あいさん» あいさん、はじめまして！子育てあるあるなこちらのお話、お気に入りになってもらえて嬉しいです♪妄想と経験の融合をこれからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！また遊びに来てください(^_^)/~~ (2018年12月10日 12時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - りんさん» りんさん♪復活を喜んでもらえて嬉しいです(^O^)これからも新しいお話を挟みつつ更新していきますのでよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月10日 12時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています☆ 再掲載で初めて読ませてもらって潤君と和君の日常や病気したり成長したりの話がお気に入りで続けて読ませてもらいました(^o^)vこれからも更新大変かもですが頑張って下さい(*^ー^)ノ♪楽しみにしてます＼(^-^)／ (2018年12月10日 10時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 前からとっても楽しみに読んでいました。また復活されて、とっても嬉しいです。楽しみにしています。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: 2047630b9c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - coorparooさん» coorparooさん♪いらっしゃいませ〜(*^O^*)そーです潤くん4歳です！おしゃべり上手になったでしょ？成長をどうぞ見守って下さい！こういうコメント、ちょー嬉しいです(^O^)これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月9日 21時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月9日 20時
