苦しい！(潤) 6 ページ27
翔サイド
「ふーっ、生き返ったあ〜！」
風呂あがり、上半身裸で肩にスウェットの上着を引っ掛け、ガシガシと頭を拭きながらキッチンに入った。
飲み物を出そうと、冷蔵庫を開けながらふとリビングにあるソファを見た。
そこには、したたるような慈愛の眼で潤を見つめる雅紀がいた。
それは紛れもなく父親のそれで、雅紀が潤に寄せる想いを垣間見た瞬間だった。
「雅紀も何か飲むか？」
俺の声に反応してこっちを向いた雅紀は、すぐにいつもの屈託ない笑顔に変え、
「あ、じゃあお茶が良い。コーヒー飲みたいけど、こんな時間だから…ありがとう翔にぃ」
グラスに氷を入れ、麦茶を注ぐ。
「ほれ」
顔の前に差し出すと、
「翔ちゃん冷た〜い！潤、抱っこしてるから持てないじゃん」
「翔ちゃん、言うな！」
突然昔の呼び名で呼ばれ、焦る俺をチラ見した雅紀は『あひゃひゃ』って独特の笑い声を上げる。
「ば、ばか！潤が起きるじゃねーか」
まんまと雅紀に乗せられ、俺まで若い頃のような乱暴な言葉遣いになってしまう。
これでも子どもたちと暮らすようになってから、色々気遣ってんのよ？
「ほら、代わるから。
雅紀は寝なくて良いのか？夜更かしはダメだろ？」
規則正しい生活をするように主治医から言われている雅紀を心配して言うと、
「ん？大丈夫だよ、たまになら。
それにもうすぐ俺、職場復帰するんだよ？このくらいの夜更かしでどうにかなるんだったら、到底無理でしょ？」
雅紀の言っていることは良く分かる。だけどね、心配なんだよ俺としては。
「それに翔にぃだって明日は仕事でしょ？それも普通勤務のあと当直だし」
雅紀は本当に優しい奴だ。自分のことに掛かりきりになっても誰も文句を言える状況じゃないのに、それでも家族を優先させたいと思ってくれてる。
「くくっ、お前にはマジ敵わねぇ。
ありがとう、家族を大事に思ってくれて」
「何、それ？
普通でしょ？みんなそうすると思うよ、この家の人は。違う？」
確かに雅紀の言うとおり。
「だな？ふふっ、だけど無理すんなよ？」
「じゃあさ、じゃあさ、ここで3人で寝る？」
和室を指差し、子どもにも勝るとも劣らない笑顔で言ってくる雅紀。
「お前、その顔、反則！」
そんな顔して言われたら、分かったって言うしかないじゃん。
結局、雅紀の言うとおり3人で寝ることに。
「じゃ、交代。俺、布団取って来る！」
静かにって言ってるのに…
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虹(プロフ) - あいさん» あいさん、はじめまして！子育てあるあるなこちらのお話、お気に入りになってもらえて嬉しいです♪妄想と経験の融合をこれからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！また遊びに来てください(^_^)/~~ (2018年12月10日 12時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - りんさん» りんさん♪復活を喜んでもらえて嬉しいです(^O^)これからも新しいお話を挟みつつ更新していきますのでよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月10日 12時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています☆ 再掲載で初めて読ませてもらって潤君と和君の日常や病気したり成長したりの話がお気に入りで続けて読ませてもらいました(^o^)vこれからも更新大変かもですが頑張って下さい(*^ー^)ノ♪楽しみにしてます＼(^-^)／ (2018年12月10日 10時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 前からとっても楽しみに読んでいました。また復活されて、とっても嬉しいです。楽しみにしています。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: 2047630b9c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - coorparooさん» coorparooさん♪いらっしゃいませ〜(*^O^*)そーです潤くん4歳です！おしゃべり上手になったでしょ？成長をどうぞ見守って下さい！こういうコメント、ちょー嬉しいです(^O^)これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月9日 21時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月9日 20時
