お腹が痛い(和&潤) 11 ページ42
翔サイド
『うわ〜ん！』
雅紀に今日１日にしてもらいたい事を伝え終えて、ゆかが淹れてくれたコーヒーを飲んでいると和の泣き声が。
雅紀が慌てて腰を浮かしたから、
「良いよ、俺が行く」
手を雅紀の前に出して制し、立ち上がった。
「どうした〜、お目々覚めたか？」
布団の横に胡座をかいて座り、声を掛けた。
「汗掻いたな？暑かったか？」
タオルケットを捲るとおむつが見え、濡れていることを示すラインが出てるのが分かった。
「おしっこ出てるから替えような？」
おむつを外すと、夜中より更にお尻が赤くなっていて、ちょっと痛そう。
「和、お尻洗おうか？その方がさっぱりするから。ちょっと待ってよ」
タオルケットを掛けて、リビングに顔をだし、
「雅紀、お尻洗うの手伝ってくれる？点滴持って欲しいんだ」
「オッケー、すぐ行く」
パタパタスリッパの音を立て走ってきて、
「おはよ、和。お風呂行くよー」
って、抱え上げた。
その途端、
「やめて〜！はずかしーっ」
って。
「ひゃは、大丈夫だよ男同士だから(笑)」
枕元にあったタオルを掛けてやり、
「こらっ、そういうことじゃないだろ？なぁ和？」
恥ずかしがる年頃っていうのを分かってやってくれ(苦笑)
点滴を持って風呂場まで行き、片足を中に入れてお湯の温度を調節する。
「和、ちょっとだけ立っちできる？」
雅紀から和を受け取り、風呂場に立たせた。
シャワーを掛けて軽く濡らしてから、手にボディソープを取り泡立ててお尻に塗りつけた。
「あ、ぁ〜いた〜い。んん、ゃ〜！」
「あ〜滲みるのかぁ。ちょっとだけ我慢してよ」
急いでシャワーを掛けて、ソープが残らないように丁寧にすすぐ。
「タオル取って？」
雅紀からタオルをもらい、擦らない様にポンポンと水分を拭き取る。そうしながら和を見ると、片手で目に浮かぶ涙を拭い、もう一方は指しゃぶり(笑)
「もう痛くない？さっぱりしたか？」
脱衣室のバスマットの上に移し、足を拭き取り抱き上げる。
「よーし、終わり！まだ寝んねする？保育園お休みするから寝んねしてても良いよ？」
「しな〜ぃ。だっこぉぅ」
甘ったれた声で言って、首筋に顔を擦り付けてくる。
可愛い、愛しいが溢れてくるけど、仕事に行かないと…
「ごめんな、パパお仕事だから…
まーにぃに抱っこしてもらおうな？」
雅紀にアイコンタクトで『頼む』と伝えると、
「和ちゃ〜ん、おいで〜」
って(笑)
和も愚図ることなく、雅紀の腕に収まった。
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月7日 15時
