お腹が痛い(和&潤) 7 ページ38
雅紀サイド
和を寝かしつけてリビングに出てきた翔にぃ。俺とゆかは日中、和の看病をすることになるから、その時に注意することを聞いておきたかった。
「翔にぃ、明日から気を付けること教えておいて？」
「あ〜、そうだな。
明日は雅紀、病院だろ？そうなると午後はゆか1人だなぁ」
通院を先延ばしにする訳にはいかないから、3時間ぐらいは1人で頑張ってもらうしかないね。
「ゆか、悪いけど3時間位はひとりで頼むね。なるべく早く帰ってくるから」
「大丈夫よ〜、午前中に大体の事は終わるし、和もそんなに手は掛からないもん」
「潤は保育園行けるの？休ませた方が良いんじゃない？」
潤も感染している可能性が高いからね。そう俺が尋ねると、
「そうだな、その方が良いな」
「でも潤もいてもし症状が出てきたら流石にゆか独りじゃ厳しいんじゃない？」
確かに智にぃが言う通り2人の病人を独りで看るのはキツいだろう。
「明日は外来ないから朝早くに出勤していつでも帰れるようにしておこうかな？
明日特に何もなかったよね？」
って、スケジュール管理が得意な翔にぃに訊く智にぃ。
「特にないね、明日は」
「そうして貰えると助かるよ。もし酷くなって点滴とか必要になっても、脱水症状が出てる子どもに針刺しするなんて自信ないよ」
俺が不安を口にすると、
「まぁ、朝の時点で1度ちゃんと診察して、必要なら点滴刺してから行くから。
潤に関してはお任せになるけどな？」
「それは仕方ないよね。早めに入れちゃうかもしれないけど、良いよね？」
技術が未熟だから血管が探しやすい内に入れるしかない。潤には申し訳ないけど…
「そんな時は連絡して？翔ほど上手くないけど、一応僕も小児科医だから(笑)」
「一応って…立派なでしょ？
じゃ、早め早めに連絡させて貰うね？」
智にぃの発言に苦笑する。
「使いそうな薬とかは全部寝る前に下ろして、和室に置いておくから」
「ありがとう。和はこのまま和室で寝かせるの？2階に連れて行くなら俺、運ぶよ？」
「いや、俺が和室で一緒に寝る。雅紀は潤と一緒に寝てやってくれる？智にぃは早くに出るんなら独りで寝た方が良いから」
翔にぃはいつでもみんなの事を考えて、色々指示してくれるから助かる。
「了解。じゃ俺、もう2階に上がるね。おやすみー」
俺は和室で眠る潤を抱えて自室に戻った。
久し振りに一緒に寝る潤の顔を見ながら、伝染ってなければ良いのになって思い、頭を撫でてあげた。
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月7日 15時
