御国【嫉妬】 ページ3
『お気に召すまま』(クレハ様リクエスト! ありがとうございます!)
貴方は御国さんと付き合っています!
――――
「はー……暇」
私は溜め息と共に、今の心情を偽りなく吐き出した。
私は現在、御国の骨董品店を訪れている。
店主に呼び出されたなのだが、その店主は、というと――。
「アーベル♪ 今日も可愛いねー!」
――などと、今日も今日とてアベルにご執心なのである。
何の為に私は呼ばれたんだ。此処で一日、彼氏が人形と戯れているのを眺めていろってか?
御国には悪いが、黙って彼氏の腹立たしい行為を微笑んで見えいられる程、私は大人じゃない。
え、嫉妬? ……そんなんじゃない。断じて違う。人形に嫉妬なんてしない。
「ジェジェー」
店の隅で新聞を読むジェジェに構って貰う事にした。
「……何だ……」
新聞から顔を上げ、私を見るジェジェ。
「暇」
「……御国に……言え……」
「だって貴方のご主人様、アベルちゃんにご執心なんだもん。どうせ私は二の次よ」
はあ……と、ジェジェが溜め息を吐いた。新聞を閉じる。
そしてジェジェの手が私に伸ばされ、私の手に触れようとした瞬間。
「何してんのー? ジェジェ」
御国の手が、ジェジェの腕を掴んでいた。
「……素直に……なれ、御国……」
「……わかってるよ、ジェジェ」
ジェジェは出て行った。御国が私に向き直る。
「えーっと……ずっと放っておいてごめんね? A、今日は僕の事を君のお気に召すままにして良いからさ。……オレは今日、その為に君を呼んだんだからね」
彼は微笑んだ。その顔を見て、私も怒っていた感情が嘘のように消えていった。
「ねえ……マイ・フェア・レディ?」
彼とアベル、ジェジェの技名でもある言葉。
本来の意味は――『我が麗しの貴婦人』。
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月下(プロフ) - 紫杏さん» またお返事遅くなりすみません、気づきませんでした……m(_ _)m応援ありがとうございます! おかげさまで続編まで行く事が出来ました! 良かったらそちらもどうぞ♪ (2017年2月8日 16時) (レス) id: 1b8285cff1 (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - うわあああああああ!!何なんですか萌えすぎて倒れそうどうしようかわいい!!…ふぅ、落ち着きました(笑)リクエスト、素敵なものをありがとうございました!これからも更新頑張って下さい、応援してます! (2017年1月25日 19時) (レス) id: 31d6c79ecc (このIDを非表示/違反報告)
月下(プロフ) - 紫杏さん» お返事遅くなってすみませんm(_ _)m リクエスト&コメントありがとうございます! そう言って頂けて光栄です♪そもそも私の話の追加する話が趣味丸出しなので、大丈夫ですよ!(*´∀`)b (2017年1月24日 15時) (レス) id: 2bd8643af1 (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - かわいい…!皆かわいすぎですよ…!!読みながらひたすら悶えてました(笑)特に御国さんが素敵でかわいいです…!えと、リクエストもしよろしかったら御国さんと吊戯さんの奪い合い…とか見てみたいです!趣味丸出しですね…(苦笑) (2017年1月18日 19時) (レス) id: 31d6c79ecc (このIDを非表示/違反報告)
月下(プロフ) - あっぷるぱい猫系女子さん» リクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜(*´∀`)♪了解しました、しばらくお待ち下さい! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 2bd8643af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月下 | 作成日時:2016年10月8日 17時