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目をさますと白い天井があった
医者
「…しば…はあんせ…してくだ…い」
明智
「わかりました」
少しすると聴力が戻ってきたのか声が聞き取れるようになった
秀一は隣でお医者さんと話していて
涼は私の腰あたりに顔を伏せて泣いていた
涼をあやすように右手を涼の背中のところに
持っていき、"トントン"と叩いた
A
「りょ…う…心配させ…てごめん…ね」
酸素マスクがあってあまりうまく喋れなくて
途切れ途切れになってしまったがなんとか
最後まで話すことができた
涼
「ねーちゃん…」
明智
「A?
具合大丈夫?」
すっごい焦って聞いてきたから少し笑ってしまった
A
「笑…ゴホゴホ
だいじ…ょぶだ…よ」
医者
「今日はもう遅いから君は帰ってね。
弟君はいてもいいからね」
と言って秀一の肩に手を置いて話していた
A
「しゅうい…ちだめなの?」
明智
「ごめんな」
秀一が謝ることじゃないよって
言いたかったけど
まだそんなに喋れるわけでもなく
咳き込んでしまう
医者
「しょうがないな…
今日だけだからね?」
ありがとうございます!と少し大きめの声で
言った秀一に
医者
「静かに!」
じゃ、就寝時間の22時には寝るんだよ?と言って部屋を出て行った
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作者名:むー | 作成日時:2019年4月27日 23時