32 売却 ページ34
「え」
今弟たち、私をこの先生のいる部屋に預けるって、そう言ったの？
「滅茶苦茶だテメェら。そもそもお断りだァ。」
いやでしょうね？私も理解出来ないし。
奥の先生方もポカーンとしてる。
「…ほォ、なるほどね？派手派手なこと考えるじゃねえかツインズ。」
と思ったら宇髄先生は何故か納得してる。
「宇髄先生みたいに賢い人には分かるでしょ。Aねえさんがいる部屋に玄弥が行くのがダメなら、Aねえさんをここに預けて玄弥を預かる。
もう21時過ぎちゃったし、今更玄弥が帰っても家族に迷惑かかるよ。だから泊まった方がいいよ。それならこうした方がいいと思う。」
無一郎、理屈は分かるっちゃ分かるけど…
「ンな男3人のむさ苦しいトコに連れてこられても、姉ちゃんも困るだろうし俺達も困るわ。」
多分玄弥くんがうちに泊まるってことは、私はここで寝なきゃいけないってことだよね。
先生たちがいるとこで。普通に困る。
「先生は大人で、思春期男子と違ってちゃんと考える頭があるんだから、ねえさんを襲おうなんてする訳無いよね？玄弥にそんな言うんだから、自分は大丈夫なんだろ？」
「玄弥の安全を守らないとね、お兄さん。」
有一郎の話に無一郎も続けて、2人とも腹黒い笑みを浮かべてる。
「…クソがァ。」
割と理に適っちゃってる弟たちの話に、先生はぐうの音も出ないといったところだろうか。
いやいや、不死川先生がいる部屋で過ごすとか緊張し過ぎて私がおかしくなりそうだからその話はなしにならないかな。でも、玄弥くんがなあ…
すると、ネイルの派手な大きな手が先生の肩に乗っかった。
「いいじゃねえか不死川！まあ俺はちょっと怪しいが大丈夫だろ！黒城が来たら華があって派手でいい！」
「宇髄、ちょっと怪しいとはなんだ。ちょっとでも不味いだろう。それは大丈夫と言わない。絶対に手を出すな。色々と終わる。」
あれ、先生お二方は肯定してる感じ？
「ハァ…」
不死川先生は大きくため息をついた。そして、少し間を置いて口を開いた。
「勝手にしろォ。」
そう言うと、先生は宇髄先生の手を払って中へ戻っていった。
…つまり、
「｢やった！行こう玄弥！｣」
弟たちはニコニコして微妙な表情の玄弥くんをウチへと連れ出す。
「…私の意向は？」
こうして私は、玄弥くんの安全と引き換えに、弟たちによって不死川先生のところに売られた。
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さらりとクマ(プロフ) - nさん» ええええええ？！天才…？！ぷろ…？！全くもってくそくそど素人ですが、そのようにお褒め頂けてハッピーです…！続編の更新の方もう暫しお待ちくださいませ…！コメントありがとうございます！！！ (2021年10月23日 12時) (
レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
n - この小説書かれた方、、天才ですか❓話の構成や、ラブシーンも上手すぎます。。。プロの作家が書いてるのかな。と、疑ってしまいます。 (2021年10月20日 23時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 私は風柱様ひとつじだどね粉雪ちやんも風柱様にほれたんじやないかなここにきて (2021年10月2日 10時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - 粉雪さん» あっらー！粉雪様！いつもお読み頂き誠に有難うございます！！いいではありませんか推し変！！でも煉獄さんもかっけーですよねぇ…完結までには不死川さん推しになってるように推し変パワー込めてお話書きますね！？頑張りますーー！！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
粉雪 - 前世のお話から読んでます！いつも楽しませて頂いております。私は煉獄さん押しなのですが、この作品を読むたびに不死川さん押しに転換しようかと思ってしまいます…！これからも楽しみです！応援しております！ (2021年9月5日 14時) (レス) id: 33866b80ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2021年7月18日 21時
