21 冨岡さんといっしょ ページ27
自分の柱稽古が始まってから1ヶ月。
私の稽古は、とにかく一般隊士相手でも闇の呼吸を必ず使い本気で攻撃していくというもので、名付けて「恐怖克服訓練」。
前に伊之助くんのおかげでこれを思いついた。
柱の皆さんでさえ怖いと言う私の型に慣れれば、きっとどんな強敵でも立ち向かえる姿勢を養えると思った。
だけど…
「怖過ぎる…!」
「ちびった…」
「誰だよ闇柱は風柱よりマシだとか言った奴!」
何日経っても私に接近して斬りかかれる者は本当に少ない。
このまま私のところに居続けられても困るし、ちゃんと悲鳴嶼さんと冨岡さんの所へ行って欲しいから、耐えることができたってことで2週間経った者は一応合格ということにしている。
隊士らは皆口を揃えて「風柱より闇柱さんの方が恐ろしい」と言う。
実弥さんの稽古は地獄だったんじゃないの?
じゃあ私の稽古は何?
疑問を感じつつ今日も稽古を終え、私は警備に向かった。
「黒城。」
「冨岡さん!」
道中、冨岡さんに遭遇。
「黒城も警備か。」
「そうです。冨岡さんもですよね。警備地区近いですし途中までご一緒してもよろしいですか?」
「構わない。」
冨岡さんは了承してくれたので、暫く途中まで一緒に歩くことにした。
「冨岡さん、柱稽古参加することになったんですよね。何かあったんですか?」
「…。」
あれ、何も反応がない。あまり聞かれたくなかったのかな。
どうしよう、と少し焦っていると
「つなぐ。」
「…え?」
そ、それだけ?全く理由になってないけれど…
「炭治郎と話をした。」
「あ、一緒にお蕎麦食べてた日のことです?」
「あぁ。」
「なるほど(?)」
全くなるほどじゃ無いけれど、これ以上はもういいかと思って聞くのをやめた。
炭治郎くんが冨岡さんを説得したとかなら、炭治郎くんは凄い子だ。冨岡さんの心を動かすことができたんだもん。さすが兄弟弟子。
「ああ、そういえば炭治郎くん、怪我が治って今ではもう伊黒さんの所にいると言うのをこの前聞きました!」
「知ってる。」
「え?そうなんですか?」
「文で聞いた。」
「へ、へえー…」
冨岡さんって、文通してるんだ。
というか、するんだ。
文なら沢山書くのかな?
とんでもない長文だったりして…
「ぶふっ」
「どうした。」
「いや…面白かったです。」
「言葉が足りないぞ。」
「冨岡さんに言われたくないです。」
「…!」
いや、そこ、心外!って顔しないで下さい。
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さらりとクマ(プロフ) - 真緒さん» 真緒様!!ありがとうございます!!!不死川さん好きになってくれてうれちい…!作者のことも?えへへ鼻血 なかなか作品出せてない状況ですが一応ゆっくり制作中です是非よろしくお願いします!! (2022年4月23日 10時) (レス) id: 8eff2d73b0 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - クマさん!大好きでーす!❤️ (2022年4月1日 13時) (レス) id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - こんなにいい作品を読ませていただいてありがとうございます!実を言うと私不死川担ではないのですが(むしろちょっと苦手だった)この作品を読んで好きになりました!これからもクマさんの作品読みにいきますのでコメント見てくださいね! (2022年4月1日 13時) (レス) @page42 id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 風柱様むざんたおしたとはいえむりしないでくださいね (2021年11月10日 22時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしいつもおもうときがあるですりあるでかぜがふくと風柱様の事/// (2021年11月10日 22時) (レス) @page39 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2021年2月3日 0時