16 気づいて ページ20
まずい、まずいまずい！
ダメだ、振り向いたらバレちゃう…
でも、いっそのこと振り向いて気づいてもらう？
急に内緒で来たことには怒られそうだから、バレないようにしたいっちゃしたい。
でも、バレるのが楽しいから隠してるのもある！！
元はと言えば暇だから新鮮味のある鍛錬がしたくて各柱の所に行っていたのに、何だかもうバレるバレないの狭間で楽しくなって目的が変わってしまった。
そして私は振り向くと決めた。
｢すみませーん、風柱様ぁ。我妻くんと話が盛り上がっちゃてぇ。｣
唯振り向くのはつまらない。普段の自分では考えられない程声色や口調を変えた。
でも、さすがにこれは気づくでしょ、ちゃんと見てくれていたら…
｢アァ？随分余裕なんだなァ？俺も手加減し過ぎたみてェだ。次は少し本気でやるぞォ。｣
実弥さんはそう言い捨てスタスタと去っていった。
｢…なんで？｣
｢こんなトコで何してんだA！｣って言われる流れだと思ってたのに。
ここまできても気づかなかったの？
多分本当に一般隊士だと思い込んでる。
｢嘘でしょ…｣
すごく悲しい、というか怒りが湧いてきた。
少し本気を出す？
私だってやってやるし！！！
｢ねえ、嘘でしょおお？！さっきので本気じゃなくて次で少し本気出すって今度こそ死んじゃうよおおお！！！妻の禰豆子に誰か遺言届けてぇぇええ？！｣
・
・
・
｢全然じゃん…｣
また、やられた訳では無いけど積み上げられた隊士の山に寝そべってみた。今日の稽古も終わり。割と最後まで残ってたのに、とうとう気づかれなかった。
もう悲しくて仕方がない。恋人の変化に鈍感過ぎる。
｢もう暫く口聞かないもん！怒ったもん！｣
さ、隊士らは屋敷の一室で寝泊まりするんだろうけど、私は違うので誰も見てないうちにササッと帰ろう。
隊士らに反してピンピンの体を起こし、隊服に着いた砂埃を払い、門の方向に歩き出した。
｢お前、どこに行く気だァ？｣
何だか少しこわーい実弥さんの声が聞こえた。
抜け出そうとしてると思われてるのか。
｢風柱様、抜け出そうとしてる訳じゃありませんよ〜？ちょっと、体ほぐしをしようかと…｣
すると、実弥さんは｢はァ｣と溜息をついた。
｢そうじゃねェ。
え？
｢えええええ？！？！｣
思わず私は善逸くん並の驚嘆の声を挙げてしまった。
・・・
不定期更新土下座
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さらりとクマ(プロフ) - 真緒さん» 真緒様！！ありがとうございます！！！不死川さん好きになってくれてうれちい…！作者のことも？えへへ鼻血 なかなか作品出せてない状況ですが一応ゆっくり制作中です是非よろしくお願いします！！ (2022年4月23日 10時) (
レス) id: 8eff2d73b0 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - クマさん！大好きでーす！❤️ (2022年4月1日 13時) (レス) id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - こんなにいい作品を読ませていただいてありがとうございます！実を言うと私不死川担ではないのですが（むしろちょっと苦手だった）この作品を読んで好きになりました！これからもクマさんの作品読みにいきますのでコメント見てくださいね！ (2022年4月1日 13時) (レス) @page42 id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 風柱様むざんたおしたとはいえむりしないでくださいね (2021年11月10日 22時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしいつもおもうときがあるですりあるでかぜがふくと風柱様の事/// (2021年11月10日 22時) (レス) @page39 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2021年2月3日 0時
