神様! ページ10
「どうせお前の事だから、前の恋人とのことで恋愛に臆病になって正直になれねぇんだろ?
またちゃんと愛されないと思って。前にしばらくそういうのはいいって言ってたのはそれが理由だろ。」
・・・。
う、宇髄さん貴方は…
「神様か何かなのですか?」
「あたりめーよ、今知ったのか。」
ストンと自分の中に宇髄さんの言葉が入ってきた。すごく納得した。
私、臆病になってたんだ。無意識のうちに。
「宇髄さん!すごいです!神様みたいです!」
「だから俺は神だって。」
まぁそれはいいとして、と宇髄さんは話を続けた。
「怖がることねぇと思うぞ。お前も十分知ってると思うが、あいつは派手にいいやつだ。不器用なだけでよ。ちょっと乱暴者だけどな。」
愛情表現も任務であれくらいできんだったら問題ねぇな、というので恥ずかしくなって宇髄さんを睨むけど、
全然怖くねぇぞ煽ってんのか?と言われるのでもう無視する。
あとこれは言わせてもらおう、と宇髄さんは続ける。
「ここだけの話、お前を見る不死川の目は俺たちでも見たことがねぇくらい派手に優しい目をしてる。」
!!
顔が熱くなる。
「アイツにとってお前が派手に大切ってことよ」
今まで、私にしてくれたことは全部私を大切に思ってのことだったんだ。
いつも私の事考えてくれてる、分かってくれてるなって思ってたけど、それは私の事が特別だと思ってくれてたから。
こんなに想ってくれてるのに、私が自分の感情を無視するのは違うかもな。
「宇髄さん、ありがとうございます…頑張って自分の気持ちと向き合いたいと思います。」
「おぉ、まあすぐにしろとは言わねぇ。
それと、この事は内緒にしとくからよ。いつもベラベラ喋っちまうけど今回だけは我慢する。」
「よろしくお願いしますね!絶対ですよ!」
「もし仮に不死川がダメ男だったら俺の4人目の嫁にしてやる。お前は美人だから派手に歓迎するぞ。」
「大丈夫です!!!」
「ハッキリ言い過ぎなんだよお前は」
すると、お嫁さんたちにご飯ができたと声を掛けられる。すごくいい匂い!
「行きましょう宇髄さん!」
「おぉ!」
・・
メシの所へ向かう黒城の後ろを着いていく。
「やっぱり俺ではだめかねぇ」
「何か言いましたか?」
くるっと後ろを向く黒城。
「なんでもねぇ、ほら座れ。」
お前は鼻歌歌ってたから聞こえなかったんだろ。
4人目の嫁になれって地味に本気だったんだが。
まぁ、不死川に敵わないわ。
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ゆみ - わたしもさねみさんもくまさんも凪子さんのこと見守てるから (2022年4月25日 23時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 泣いてくれてありがとう凪子さんわたしもだいすきなさねみさんとここで恋仲になれてうれしいもん (2022年4月25日 23時) (レス) @page47 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - 凪子さん» え?!あ?!泣かれましたか?!お目目腫れてませんか!?ちなみに作者は見聞録の弐を読んで泣いてしまいました同じですね!(?)明日会う人に心配にされないようしっかり目元のケアをなさって下さい!!!お読み頂きありがとうございます! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 泣いてしまった!!実弥さんの愛の深さがたまりません! (2021年2月4日 20時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - tauorgemさん» コメントありが…えええ?!お泣きになられた?!確かに、思いのすれ違いについては頑張って書いた記憶があり、それで心を揺らして頂いたなんてとても嬉し…いや!目を腫れさせてしまってはだめですね?!どうかおめめをしっかり冷して下さいませ!! (2021年1月18日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2020年10月3日 8時