バレてた ページ9
翌日、私としのぶちゃんと蜜璃さん、無一郎くんは昼頃に起きた。
もっと柱の皆とお話をしたかったけど、
宇髄さんが「大人たちは派手に酒を飲むんだ」と言うので、10代組は別の部屋に押し込められてしまった。
日付を超える前には4人とも布団に入っていたのに、話に夢中になって、結局ずっと起きていたので起床時間が任務の後みたいになってしまった。
無一郎君、早い段階で眠たそうにしてたのに、話に入りたいがために頑張って起きようとむにゃむにゃしてたのがすごく可愛かったなぁ。
3人はそれぞれ任務の準備のため屋敷へ帰った。
私は、宇髄さんのお嫁さんたちがご飯を作ってくれるというので、もう少し居座ることにした。
宇髄さんちの縁側で日向ぼっこをしていると、さっき起きた宇髄さんがやってきた。
「宇髄さん、おはようご…え?!」
いつも宇髄さんは隊服姿なので着流しを着てると別人に見えてしまった。
髪もまとめて無くて、目の周りも模様がない。素顔だ。
ちょっとカッコイイかもしれない。
「よぉ、なんだ?俺に惚れちまったか?まぁ色男だからな。」
「惚れてません!!!!」
「そんな派手にハッキリ言われると思わなかったわぁ」
ちょっと残念そうにする宇髄さん。
お嫁さん3人に愛されてるからいいでしょ!
私の隣にドカっと座る。少しお酒の匂いがする。
「まあ、地味にお前の心が別の男の所にあるのは知ってるけどねぇ。」
「え?」
「お前昨日嘘ついてただろ、また。」
「…バレてましたか。」
そうだ。
宇髄さんに不死川さんのことが好きなのか聞かれた時、蓋から出かかっている感情を抑え、先輩として敬愛していると言った。
「お前が呼吸を使う時の音を、派手に耳のいい俺は簡単に覚えちまったからなぁ。」
「さすが音柱様ですね…」
だろぉ?っとニィっと笑って誇らしげになる宇髄さん。
「お前さ、不死川の気持ちも地味にもう気づいてんだろ?」
…あの任務初日の夜の言葉を聞いた時から、そうではないかとは思ったけど。
まさか、本当に…?
「まあ、あいつも不器用だからなぁ。
不器用なりに頑張ってるみたいだけど。
お前も別にその気持ち隠すことねぇんじゃねぇか?」
「そうだと思うんですけど、なんか、自分でこの気持ちを認めたくないというか…」
すると、宇髄さんはハァー、とため息をついて話し始めた。
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ゆみ - わたしもさねみさんもくまさんも凪子さんのこと見守てるから (2022年4月25日 23時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 泣いてくれてありがとう凪子さんわたしもだいすきなさねみさんとここで恋仲になれてうれしいもん (2022年4月25日 23時) (レス) @page47 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - 凪子さん» え?!あ?!泣かれましたか?!お目目腫れてませんか!?ちなみに作者は見聞録の弐を読んで泣いてしまいました同じですね!(?)明日会う人に心配にされないようしっかり目元のケアをなさって下さい!!!お読み頂きありがとうございます! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 泣いてしまった!!実弥さんの愛の深さがたまりません! (2021年2月4日 20時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - tauorgemさん» コメントありが…えええ?!お泣きになられた?!確かに、思いのすれ違いについては頑張って書いた記憶があり、それで心を揺らして頂いたなんてとても嬉し…いや!目を腫れさせてしまってはだめですね?!どうかおめめをしっかり冷して下さいませ!! (2021年1月18日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2020年10月3日 8時