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2回目の宣戦布告 ページ41

俺は黒城を追い出した後、ずっと怒りに任せて木刀を振り続けていた。


何で俺はあんな態度しかとれねェんだよ。


俺はつい怒鳴ってしまったが、別に黒城に対して怒った訳では無い。

ただ、突き飛ばされてしまったことが悲しかっただけなのに、あんなことを言ってしまった。

もう黒城は今度こそ俺に近づかないだろう。
完全に俺が突き放した。
もう戻ってこない。


「チィッ」


本当にくだらねェな俺は。



「派手にデカい舌打ちだな。」



ホントにコイツは…

「塀を超えて庭から入ってくんなァ。」


「こっちの方がはえーもん。ところで、また黒城となんかあったか?」


「…大アリだァ。」


「ほー、昨晩なんか良いことがあっただろうなと思って聞きに来たが、良くないことの方が派手にあった感じだな。
よし、お前も任務あるだろ、その前に腹ごしらえするぞ。そん時に聞くぜ。」


俺は黙って木刀を置き、日輪刀と簡単な荷物を携えて宇髄と定食屋に向かった。


そこで、昨晩から今朝のことまで全て話した。




「オイオイ、ド派手なことしやがって。」

そのド派手な事っていうのは、昨晩黒城が寝る前のことだろう。

だがもうそれは今どうだっていい。
問題は今朝のことだ。


「まぁ、黒城も驚いちまったんだと思うぞ、お前も分かってんだろ?
それに、あの黒城だってお前が不器用なの知ってる。
傷ついてしまったかもしれないが、お前が不器用なだけだといつか気づくだろ。」


「そうかねェ。」


はァ、とため息をついたその時だった。


ガヤガヤと、俺を不快にさせる男3人の声が耳に入ってきたのは。



「なんでこの店に来てんだよォ。」

「あ、あいつ、鬼連れた隊士じゃねーか。」


宇髄がそいつらをガン見するから、男3人はこっちに気づいちまった。


「あ、不死川さんとそれから…同じく柱の方だ!」

1番不快な声が聞こえる。

3人がこちらへ寄ってきた。


「お疲れ様です!」


竈門が俺らに挨拶するが俺は無視する。
黄色のヤツはヒィッ!と怯えてやがるし、猪は鼻息荒くして騒いでやがる。

「おお!派手に久々だな!お前ら、まだ療養中じゃなかったか?」

「はい!でももうすこしで任務に復帰します!」

そうかそうか、と宇髄はガハガハ笑う。


すると、不死川さん、と竈門が俺に声をかける。


「なんだァ。」


すると、さっきまでと違う目付きで、こう言い放った。




「俺、今度、Aさんに告白しようと思います。」




・・・。



「あ?/は?!」

無理なんだ→←戻れない



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 風柱   
作品ジャンル:アニメ
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ゆみ - わたしもさねみさんもくまさんも凪子さんのこと見守てるから (2022年4月25日 23時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 泣いてくれてありがとう凪子さんわたしもだいすきなさねみさんとここで恋仲になれてうれしいもん (2022年4月25日 23時) (レス) @page47 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - 凪子さん» え?!あ?!泣かれましたか?!お目目腫れてませんか!?ちなみに作者は見聞録の弐を読んで泣いてしまいました同じですね!(?)明日会う人に心配にされないようしっかり目元のケアをなさって下さい!!!お読み頂きありがとうございます! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 泣いてしまった!!実弥さんの愛の深さがたまりません! (2021年2月4日 20時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - tauorgemさん» コメントありが…えええ?!お泣きになられた?!確かに、思いのすれ違いについては頑張って書いた記憶があり、それで心を揺らして頂いたなんてとても嬉し…いや!目を腫れさせてしまってはだめですね?!どうかおめめをしっかり冷して下さいませ!! (2021年1月18日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2020年10月3日 8時

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