忘年会 ページ35
今年最後の会議が終わった。
「来年もどんなことがあっても鬼殺に尽力して欲しい」というお館様の言葉がひっかかった。
何か起こるのだろうか。
まぁ、その時はその時。とにかく私は来年も悪鬼を斬るのみ。
会議の後、本部に1番近い藤の花の家紋の家の大部屋を借り、柱で忘年会をすることになった。
ここでも音頭を取るのは宇髄さん。
「今年は黒城を加え、10人は欠けることなく鬼殺隊を支えてきた!俺たちは派手によくやったと思う!互いに労おう!乾杯!」
柱「乾杯!」
宇髄さんのお嫁さんたちのご飯も美味しいけれど、ここのご飯もとても美味しい!食べすぎちゃいそう…。
20を超えた大人たちは始めから結構飲んでる。
まぁ、今日は飲み潰れても場所はここだしね。
「Aさん、今年は僕と沢山紙飛行機で遊んでくれて楽しかった。ありがとう。」
「えええ!わ、私もだよ!こちらこそ!」
無一郎君は、紙飛行機で遊んだことが今年の私との思い出らしい。
唐突に言われるから驚いたけど、嬉しい!
さりげなく伝えてくるの可愛いな笑
「私も、黒城と手合わせの合間に猫と戯れた事が楽しかった…。なむ、ネコ可愛い…。」
「私も手合わせして力つきましたし、悲鳴嶼さんの意外な一面も見れて嬉しかったです!」
「来年もグングン力をつけて戦って、時間ある時はしのぶちゃんと3人でモリモリ美味しいもの食べましょ!」
「来年もぜひ集まってお話しましょうね。新しい毒も開発しましょう。」
「ぜひ!!」
こうして楽しくお話して気分がいいのだけど…。
「・・・。」
くじで決まった席に座ったら、不死川さんの隣で気まずい。
不死川さんは悲鳴嶼さん除く成人男性陣の輪にいるけど、「あァ。」とか返事だけであまり喋らない。まぁお酒は飲んでるみたい。
大勢の中で喋るの得意じゃないのかな。
そんなこと考えていると、急に不死川さんが立ち上がったので思わずビクついてしまった。
どこかへ行った。厠かな。
そういえば、お酒といえば…
「ーッ!」
不死川さんが泥酔し、宇髄さんが私の屋敷へ連れてきた日のことを思い出してしまい、顔が熱くなる。
1人で屋敷にいる時にふと思い出してしまうことは度々あったが、隣にいるのにこんな時に思い出してしまったら意識しちゃう。
好きな人だけど、恋仲じゃないのにあんなこと…
恥ずかしさで一杯になり、とにかく落ち着こうと手元の水を飲んだ…
ん?なんか苦い。
グワンッ
視界が歪む。
あ、れ…?
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ゆみ - わたしもさねみさんもくまさんも凪子さんのこと見守てるから (2022年4月25日 23時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 泣いてくれてありがとう凪子さんわたしもだいすきなさねみさんとここで恋仲になれてうれしいもん (2022年4月25日 23時) (レス) @page47 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - 凪子さん» え?!あ?!泣かれましたか?!お目目腫れてませんか!?ちなみに作者は見聞録の弐を読んで泣いてしまいました同じですね!(?)明日会う人に心配にされないようしっかり目元のケアをなさって下さい!!!お読み頂きありがとうございます! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 泣いてしまった!!実弥さんの愛の深さがたまりません! (2021年2月4日 20時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - tauorgemさん» コメントありが…えええ?!お泣きになられた?!確かに、思いのすれ違いについては頑張って書いた記憶があり、それで心を揺らして頂いたなんてとても嬉し…いや!目を腫れさせてしまってはだめですね?!どうかおめめをしっかり冷して下さいませ!! (2021年1月18日 23時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2020年10月3日 8時