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来る ページ49

咄嗟に私は目を瞑った。

鼻と鼻が当たりピクっと体が驚く。

もう近い…と思った時、





ピトッ






唇に冷たい感触。

思わずうすく目を開けると、それは顎に添えられた不死川さんの片手の親指だった。

親指の向こう側には不死川さんの唇が。

顔と顔の距離が近過ぎる。

伏せられた長いまつ毛が私の頬に当たり少し痒い。

本物の接吻ではないにしろ、あまりにも刺激的でどうにかなりそう。
もしこれが親指で遮られてなかったら…









その時だった。






ズゥッ






「刀を取れ。」



まつ毛を伏せたまま不死川さんは短く言った。

布団の中の刀に手をかける。

不死川さんももう片方の手で刀をとった。


気配が強い。どこからだ。





ズゥゥゥンッ




…来る!!





『風の呼吸 弐の型 爪々 科戸風』


ザクゥッ!



不死川さんは布団ごと畳を思い切り裂くと同時に、弾き出るように何かが現れた。





「グッ、お前ら…怪しいとは思っていたが、やはり鬼狩りだったか…!」



「おぉ、その通りだァ。

待ちくたびれたぜェ、鬼ィ!!」



現れたのは、紫色の鋭い目をした男の鬼だった。
あまり大きくない。
不死川さんの斬撃により右手が斬り落とされていたが、もう再生し終わりそうだ。

私と不死川さんは、着流しを破り捨て隊服を顕にさせ、刀を構えた。



「ほぉ…お前ら、気配でわかる。柱じゃないか…。
これはいい。
若い奴らの幸せを壊せばいいと思っていたが、
お前らを殺したら俺は、俺は…





十二鬼月に返り咲くことが出来る!!」




グリンッ、と『下弐』という字に傷が付いている目玉を見せてきた。


元十二鬼月か…




「はっ、鬼舞辻に見捨てられるほど弱えぇってことだろ。


お前なんか大したことねェ!」



不死川さんが首を狙い斬り掛かる。


「うるさい!私は強い!戦おうじゃないか。
だが、私は騒ぎを起こすことは嫌いだ。
別の場所で血を流し合おう。」



『血気術 異世界転送』



?!



その瞬間、突き出された鬼の手に飲み込まれるような感覚に襲われた。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次は作者からと続編のお知らせになります!
準備が出来次第お知らせします!!

作者から&続編のお知らせ→←作戦決行



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 風柱   
作品ジャンル:アニメ
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さらりとクマ(プロフ) - snowさん» 質問ありがとうございます!読み方は「やみりゅう」です!なんか厨二病っぽくて書いてて恥ずかしいので技とかはさらっと流していただいていいですよ!!!! (2020年10月22日 20時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 質問です!この作品でちょくちょく出てくる闇の呼吸ですが、「闇竜」の読み方教えてください!(クマ様の闇の呼吸結構好きです!) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - いぐろさん» 何回も読まれるのはちょっと恥ずかしいですね!でも読んで頂き有難うございます! (2020年10月4日 12時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
いぐろ - 何回でもよみたくなる!!!!!! (2020年10月4日 11時) (レス) id: abcdb48192 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - いぐろさん» (い、伊黒さん…?!)有難うございます!嬉しいです^^*続編の方も頑張ります! (2020年10月4日 11時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さらりとクマ | 作成日時:2020年9月27日 2時

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