合同任務(2) ページ12
2体目もすぐ姿を現した。いつも通り首を捻じ斬る。
斬り終えると、黒城がこちらへ駆け寄る。
「不死川さんの風の呼吸凄いですね！速くて攻撃の時の威圧感に圧倒されました！」
「その言葉まんま返してやるよォ…。」
「え？そんな！私はまだまだです！もっと鍛錬します！」
無意識に手が動き、黒城の頭の上に手が乗る。
「そういう謙虚なところもいいがァ、ちったァ自信をもてェ。お前も十分すげェよ。」
思わず撫でてやりたくなった。こんなことされても困るよなァ。
「わりィ、じゃあ最後はお前がやれ、いいなァ。」
「は、はい！」
少し頬を赤く染めた黒城。
そんな期待させるような顔すんなァ。
(初めて男の人に頭を撫でられた…恥ずかしいー！呼吸で落ち着かないと！)
･･
「闇の呼吸 参の型 闇竜の牙」
ザンッ！
3体目も難なく斬り終える。
少し目を背けながら鬼の血を払い刀を鞘に納める。
不死川さんが私をじっと見つめている。
「不死川さん？」
と声をかけると、「わりィ。山降りるぞォ」と歩き始めた。
下山中、不死川さんが私の呼吸について尋ねてきた。
「お前の闇の呼吸、一体どうなってやがんだァ？斬られた鬼の苦しみ方が半端じゃねェようだが。」
あぁ。やっぱり不思議に思いますよね。
「私もよく分からないのですが、育手の方と御館様のお考えによると、鬼の罪の分だけ、つまり人を喰った数だけ効力が上がるようです。」
あァそういやお館様が仰っていたなァ、と不死川さんが思い出したように言う。
「祖先と思われる剣士の攻撃では、刀身が赫灼色になり、鬼は焼けるような痛みを味わっていたらしいです。
私の闇の呼吸も赫灼色にはなりませんが紺色の刀身が少し赤黒く変化して、罪の分だけ鬼は苦しみもがくようなに痛みに襲われるようですよ。」
「そんな効力のある呼吸とはなァ。だが、雑魚鬼でもあれだけの効果なら、十二鬼月の場合どうなるんだァ」
「その事なんですけど、人を喰った数が少ないからと言って苦しまず死なれるのは納得いかないので、私が調合した猛毒を刀に塗りつけています。雑魚鬼は多分、毒にやられてるんです。」
「お前…見た目に反してやってることも腹黒いところも胡蝶みたいだなァ…。」
「他の柱の方にも同じようなこと言われました。今度、しのぶちゃんの作った毒を使うんです！楽しみです！」
「…そうかァ」とだけ返事をしたきり、
不死川さんは何も話さなくなった。
どうしよう、やばいやつと思われたかな…。
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さらりとクマ(プロフ) - snowさん» 質問ありがとうございます！読み方は「やみりゅう」です！なんか厨二病っぽくて書いてて恥ずかしいので技とかはさらっと流していただいていいですよ！！！！ (2020年10月22日 20時) (
レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 質問です！この作品でちょくちょく出てくる闇の呼吸ですが、「闇竜」の読み方教えてください！(クマ様の闇の呼吸結構好きです！) (2020年10月22日 19時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - いぐろさん» 何回も読まれるのはちょっと恥ずかしいですね！でも読んで頂き有難うございます！ (2020年10月4日 12時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
いぐろ - 何回でもよみたくなる！！！！！！ (2020年10月4日 11時) (レス) id: abcdb48192 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - いぐろさん» （い、伊黒さん…？！）有難うございます！嬉しいです^^*続編の方も頑張ります！ (2020年10月4日 11時) (レス) id: 80a6dd6298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2020年9月27日 2時
