JUMPな不良達2

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ym side



「あーんなっ」


"山田杏奈"というネームプレートを確認して、病室の扉を開ける。


ベッドの上で、杏奈が満面の笑みで迎えてくれた。



『お兄ちゃん！どうしたの？最近よく来てくれるね』


「うん、まあね。今日は話があって」


『...話？』


さっきまでの笑顔が消えた。

それは、俺の顔が真剣だったからだろう。


「お兄ちゃん、ちょっと入院することになっちゃって」

『え！？入院！？なんで！』


「大したことじゃないんだ。すぐ治る」


本当に？と、心配そうに杏奈が俺の顔を覗き込んだ。


「ほんとだよ。心配すんな」



俺は杏奈の頭をくしゃくしゃした。

こうすると杏奈は喜ぶ。



『でも、病気なんでしょ？無理しちゃだめだよ』

「うん。...あ、苺買ってきたんだ。食べるか？」

『食べる食べる！』



俺も杏奈も苺が大好きで、昔からよく一緒に食べていた。

最近は高くて買えてなかったけど、今日は奮発して買ってみた。



おいしそうに苺を頬張る杏奈を、俺はあと何回見ることが出来るのだろう。

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