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今日、僕は校舎から出て行く人影を見た。
普段なら無視するとこだけど、明らかにオーラが違ったから、気になってついて行ってみた。
赤いパーカーを着てフードをかぶり、ポケットに手を突っ込んで俯きがちに門の方へ歩いていく。
と、その人のポケットから何かが落ちた。
ミサンガ...？
しかし、その人は気付かずにどんどん歩いていってしまう。
「あのっ！」
ミサンガを拾って声をかける。
その人がゆっくりと振り返った。
『なんだ...』
「お、落としましたよ...！」
その視線は鋭く、人を1人射殺せそうな勢い。
『...！』
慌てた様子で僕からミサンガをひったくり、校門に向かってさっさと歩いて行ってしまった。
そんなに大切だったのかなあ...。
『あれが、山田だよ』
「わっ！びっくりした...」
知らない間に、伊野尾先輩がすぐそばにいた。
「あれが、山田くん...」
山田くんの話はよく聞く。
いつも無表情で、何を考えているかわからない。
山田くんに勝てる相手は、いないらしい。
『俺はあいつ嫌いだよ』
伊野尾先輩が少し笑って言う。
『前までは好きだったけど』
ふふふ、と嬉しそうに、でもどこか悲しそうに笑った。
そのままどこかへ行こうとする伊野尾先輩を、僕は裾を掴んで無意識に引き止めていた。
『ほぇ？何？』
「僕...伊野尾先輩と喧嘩しないといけませんか...？」
すると、伊野尾先輩は僕の頬をむにっとつまんだ。
『どーだろーね』
そう言って今度こそ先輩は立ち去った。
先輩につままれた頬が、少し痛んだ。
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志乃(プロフ) - 杳葉謠さん» 驚いてくれて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年7月4日 18時) (
レス) id: 5f4111ca67 (このIDを非表示/違反報告)
杳葉謠 - ちぃちゃんまで覚醒することに驚きました！！！話がすごくおもしろいです！！！これからも読ませていただきます！！ (2018年7月4日 17時) (レス) id: 0bdba83c1f (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 恣季さん» ありがとうございます！もっと魅力的に書けるように頑張りますね！！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5f4111ca67 (このIDを非表示/違反報告)
恣季 - 知念くんのキャラがとても魅力的デス！更新大変だとは思いますが、頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 6445a912e7 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - Ayaさん» そう言ってくださって嬉しいです！頑張ります！ありがとうございます！！ (2018年6月27日 0時) (レス) id: 5f4111ca67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志乃 | 作成日時：2018年5月20日 21時
