検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:20,637 hit

210 ページ20

現場がその後どうなったかは知らない。


警察に伊野ちゃんが追われてる気配もなかった。



それよりも、俺の家で伊野ちゃんが目を覚ました時、さっきまでの殺意がなくなったかのようにビクビクし始めて。


『ごめんなさい...っ俺が裏切ったから...っ?俺を殺すの...っ?ボコボコにする...っ?』


「ちょっと待て、落ち着けよ」



部屋の隅で体を丸めて震えている伊野ちゃんが、本当にさっきとは別人のように思えた。



『殺さないでください...お願いします...っお願いします...!!』


『んな簡単に殺すかよ』



「とりあえず水飲んで、落ち着いて。ね?話はそれから」


俺が差し出した水も拒まれて。


震えは酷くなっていくし、もはや過呼吸だし。



どうしたらいいんだよこの状況...。



『...お前さ』


頭を抱えていると、山田が口を開いた。


伊野ちゃんの潤んだ目をじっと見つめる。



『殺されかけたこと、あんの?』


伊野ちゃんは、しゃくりあげながらゆっくりと頷いた。

211→←209



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 不良 , 知念侑李
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:志乃 x他1人 | 作成日時:2019年7月1日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。