本気.29［マギ］ (ページ25)

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「な…」

「彼女は今俺の言うことならなんでも聞くだろう。

もし、目が覚めて貴様ら2人が死んでいて…

自分が加担していたと気がついたら、どうなるだろうか？」

「……！？！？」

「どのみち絶望し、一時的に力を失うだろう。いいや、きっとこの先ずっと、自分の「シュバリエ」としての価値を見出すことが出来ず、その役職を捨てると考える。そしたら彼女はただの一金属器使いか、はたまた一魔導士か……もしかしたら、ただの一人の女性となって生きていくことを選ぶかもしれない。」

そしたら、自分の嫁にって？

「……んなこと…そんなクズみてえなこと、なんでそんな顔してできんだよ!!」

そんな笑顔で。

「俺だって自分が狂っていないとは思ってない!!!でも何かが俺に語りかけるんだ。彼女を何がなんでも手に入れなければと。彼女を手に入れたら、こんな俺にも明るい未来が手に入ると…何より俺はそれくらい、彼女を愛してしまった。」

「愛を履き違えてんじゃねえぞ…！」

「おまえに言われたくないな…！行動にも写せない意気地無しに！」

でも……このままでは、いけない！彼女がこの戦いに加担した時点で、目が覚めた時に1番傷つくのは彼女自身だ…

「絶対に……そんなクソみてえなことはさせねえ……！！！！！」

「そうだ、己の譲れないもののために、」

グッ

「俺と…戦えッッ!!!」

ガキィイイン