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「白龍は…もう町を出たよ。一人で天山高原へ向けて…………」
彼女は小さく笑いながらそう言うと、アリババたちは驚く。
「！！」
「えっ！？そんな……このままお別れも言わずにかい？」
「……」
黙ったまま足元を見て何度も瞬きをするAの異変に気がついたのはモルジアナだけだった。
(……？Aさん…明らかに様子が……)
ザッ
「ア、アリババくん？」
アリババはAの話を聞いてAの横を通り過ぎてズンズンと歩いていこうとした。
「だめだ…俺は追いかけなきゃ…あいつに話すことが……」
「話すこと？」
「あいつ…白龍は…カシムと似てるんだよ……！
妹をかばい憎い父親を殺しちまったアイツと同じ目……
あいつの母親の話を聞いてやっとわかったんだ……
あいつも、いくら恨んでるからって…母親を殺しちまったら…すげー後悔する…！
それで……もし…姉貴ってのまで死んだりしたら…！」
「アリババくんおちついておくれよ！」
「とにかく追いかける！」
ダッと走ろうとするアリババを「待って！！」と悲鳴に近い声でとめたのはAだった。
がしっ、と彼女はアリババに抱きついて止める。
「アリババいかないで、行かないで……！」
「なんでだよ！？俺は…あいつに！！」
「お願い……行っちゃだめ……だめなの……」
鼻を赤くしてぎゅうっと目を瞑って涙を流しながらアリババに抱きつくAは、
怯えたようにも、見えなくはなかった。
「…………！？」
アリババは始めてみるそんな彼女の行動と表情に、ただ困惑して動きを止めた。
そんな彼女を後ろから見ていたアラジンは、ふわっとターバンで飛ぶ。
「僕が行ってくるよ。それならいいかな？Aおねいさん」
「！？」
ダメ、という隙もつくらず、アラジンは行ってしまった。
「A……」
アリババがどうしたのかと優しく肩に手を乗せて顔をからだから離させると、Aは深く俯いて顔見せようとしなかった。
「どうしたんだよ、お前……」
「わかんない……
わかんない、
私もどうすればいいのかわかんない……
どうすれば良かったんだろう……！」
Aは頭を抱えてしゃがみこむと、溢れてくる涙を我慢することなく地面に落とした。
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氷空音(プロフ) - ナギさん» 読み進めていただけたら分かりますがヤンデレは治ります！あと、第139夜はこの作品では飛ばしているのですが、呼び方を間違えてしまったところはどこだったでしょうか？すみません！見つけるのが下手で…見つけ次第直させて頂きたいのですが💦 (2022年10月26日 15時) (
レス) id: a1f76e7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 第139夜ですが、紅玉は紅覇の義姉ではなく、歳が同じ義妹で紅玉と呼んでいますよ！ (2022年10月26日 7時) (レス) @page23 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 白龍くんのヤンデレは治りますか？まだアニメで放送されていないシンドバッドを倒すところではアラジン達と共に戦っているので治る気がします。 (2022年10月26日 7時) (レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
氷空音(プロフ) - サラさん» わーい！！！！！！とっても嬉しいですありがとうございます頑張ります😭😭❣️ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 把握しました！私この小説ほんと見ててなんか微笑ましくなってめっちゃ好きなので、今回頑張って絵描かせていただきます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 98face5f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月25日 16時
