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「お前、コドル6の
「魔導士から話は聞いてたけれど、あなたのことなんて知らないし、どうせコドル1の
「コドル1ってことを一番最初に見せてくれよ!下手なやつが最後にやるのは、勇気がいるだろ?」
(な……
なんだこのひねくれた人達はーーーッ!!!)
Aは杖を片手で持ちながら呆然と彼らを見つめた。
ニヤニヤしながら今にも笑いだしそうな彼ら。
(確かに……コドル6にも、自分は崇高な魔導士なんだとたかをくくってるやつらがいたけれど、コドル1の奴らは初めから実力を評価されたからって自分が好きで仕方ないのね?
くっそ、むちゃくちゃイラつく!
私だってやってやるからなこのぼけなす!)
Aはなんかとってもイラついたので、ニッコリと笑いかけると会場の真ん中に立った。
「Aおねいさんだ!」
「あいつコドル6の
Aはすぅ、と息を吸うと、杖を大きく振り上げてクルッと手首で回した。
「「
元気な笑みと共に、まるでシンデレラのフェアリーゴットマザーが魔法をかける時のようにキラキラと輝く氷の粉が彼女に降りかかったかと思えば
パキ…
パキパキ……
ガゴッ、ドガッ、バリバリ
「え、え……」
ピッカーン!!
目を丸くしてガタッと席を立つ生徒たち。
それもそのはず、会場いっぱい(ギリギリ審査監督と生徒たちに当たらない程度)に大きな氷の城ができたのである。
その太陽にキラキラ輝く美しい城は内装までもが凝っているのが見てわかる。
なぜなら氷が透き通るほど綺麗で中もしっかり見えるからだ。
Aは自分を中心に広がるように作り上げたので、1階の広場から氷の階段を駆け上がると3階のホールで両手を広げて
「じゃーんっ!」
とにっこり向日葵のような笑みを浮かべた。
「「え、えええええええええっ!!」」
コドル1の彼らは近くにまで迫っていた城に怯え、スフィントスはやっぱり席を立って身を乗り出しながら驚いた。
「こ、これは……なんて実力じゃ……」
「この子、あの「特例生徒」ですよね?」
「ああ、変わってるやつに天才が多いって、本当なんだな…」
教師陣もボソボソと話した。
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氷空音(プロフ) - ナギさん» 読み進めていただけたら分かりますがヤンデレは治ります!あと、第139夜はこの作品では飛ばしているのですが、呼び方を間違えてしまったところはどこだったでしょうか?すみません!見つけるのが下手で…見つけ次第直させて頂きたいのですが💦 (2022年10月26日 15時) (レス) id: a1f76e7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 第139夜ですが、紅玉は紅覇の義姉ではなく、歳が同じ義妹で紅玉と呼んでいますよ! (2022年10月26日 7時) (レス) @page23 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 白龍くんのヤンデレは治りますか?まだアニメで放送されていないシンドバッドを倒すところではアラジン達と共に戦っているので治る気がします。 (2022年10月26日 7時) (レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
氷空音(プロフ) - サラさん» わーい!!!!!!とっても嬉しいですありがとうございます頑張ります😭😭❣️ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 把握しました!私この小説ほんと見ててなんか微笑ましくなってめっちゃ好きなので、今回頑張って絵描かせていただきます!これからも頑張ってください!応援してます! (2022年3月27日 18時) (レス) id: 98face5f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷空音 | 作成日時:2022年3月25日 16時