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「Aおねいさん!何やってたのー?」
「うふふ、いいお知らせだよ!
実は私……
「コドル6」のまれーふ?を一緒に受けられるようになりましたーっ!」
パチパチー!と拍手をしながら喜ぶAと、困惑する青年と驚くアラジン。
「えっ?……え?」
「確か、「コドル1」と「コドル6」は、まれーふ?の内容が違うんだよね!
一緒にマレーフ受けられないから、私どーしてもアラジンと一緒に受けたくて……
魔導士さんに直談判しに行った!」
「え!?」
「は!?」
「ウン、まあ、頼んだんだよ。そしたら「コドル1」は変えられないけど、マレーフは6のを受けていいって!…学長が直々に出てきてくれてね、お話してくれたわ。」
ボフン、とアラジンの隣に座りながら微笑むAに、2人とも愕然とした。
「学長はどうやら、”魔道士が相当好き”みたいね。だから私みたいな才能がある子に実力に合わないマレーフを受けさせるのが納得いかないって優しく教えてくれたけど、「何も知らない無知な娘なもんで、1から、もう最初の最初のさいっっしょから魔法のことを知りたいんです、まほうがすきなんです!」って熱弁したら許可してくれたの!
学長ってお優しいんだね?」
うふふ、と足をパタパタ揺らしながら嬉しそうにするA。
「え?学長って……!」
なにか言いたそうなアラジンに、Aはしーっと唇に人差し指を当てて黙らせると、またニコニコとした。
「え、な、なんで「コドル1」のアンタがわざわざんなことするんだよ!?」
「アラジンと一緒じゃなきゃ嫌なんだモーン!うふふ、アラジンとお友達だから♡」
アラジンの肩に両手を置きながら寄りかかるようにして微笑むA。
(いや…なんで「コドル6」なんかのこんなちんちくりんにこんな美女が付いてんだよ!!!!)
「えーと…「コドル4」、スフィントス=カーメン……」
気がついたら隣にボフンと座って自分の持っていた紙に目を通し始めていたAに青年は驚き仰け反るようにした。
「スフィントスくんって言うのね!よろしくね!」
「見てんじゃねーよ!!!!」
隣に座りながらニコニコと手を差し出すAに怒るものの、しぶしぶ握手を交わすと、まじまじと彼女のことを見る。
紅いサラサラの腰まである長い髪に、珍しいオッドアイと、人より整った顔に魔法も申し分ない。
(……なんっでこんな落ちこぼれを好いてんだよ!?)
やはりそれだけ理解できない。
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氷空音(プロフ) - ナギさん» 読み進めていただけたら分かりますがヤンデレは治ります!あと、第139夜はこの作品では飛ばしているのですが、呼び方を間違えてしまったところはどこだったでしょうか?すみません!見つけるのが下手で…見つけ次第直させて頂きたいのですが💦 (2022年10月26日 15時) (レス) id: a1f76e7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 第139夜ですが、紅玉は紅覇の義姉ではなく、歳が同じ義妹で紅玉と呼んでいますよ! (2022年10月26日 7時) (レス) @page23 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 白龍くんのヤンデレは治りますか?まだアニメで放送されていないシンドバッドを倒すところではアラジン達と共に戦っているので治る気がします。 (2022年10月26日 7時) (レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
氷空音(プロフ) - サラさん» わーい!!!!!!とっても嬉しいですありがとうございます頑張ります😭😭❣️ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 把握しました!私この小説ほんと見ててなんか微笑ましくなってめっちゃ好きなので、今回頑張って絵描かせていただきます!これからも頑張ってください!応援してます! (2022年3月27日 18時) (レス) id: 98face5f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷空音 | 作成日時:2022年3月25日 16時