7 ページ28
それはもう難しかった。
そもそもなぜできないのかが分からなかった。
でもどうやらこれは「シュバリエは出来ない」とかではなくて、ただ単に「簡単すぎてできなかった説」が最終的にでてきた。
『もしかしてAちゃん……難しい命令式を与えすぎなんじゃないかしら…』
天才故にこんなことがあるのかとヤムライハは驚いていたが、なんとか苦戦しながらも実現させた。
もちろん自主練も繰り返した、けど結構不安である。
そして次はアラジンの不安。
『そこの審査官たちは魔導士だから当然ルフが見えるわ。だから君は「マギ」だとばれるような…まわりのルフから魔力をもらって魔法を使っちゃダメよ。』
『えっ！？それは難しいよ…僕が魔法を使う時は、まわりのみんなが自然に力を貸してくれるんだもの…
力を借りずに魔法ってどうやればいいんだい？』
『えっ！？で…できないの！？どうしよう…』
『？なにかまずいのかい？』
『まずいわよ…もし…君が審査で「マギ」だってばれたら……
マグノシュタットは総力をあげて君を捕獲しようとするでしょう……彼らは強く素質ある魔導士を求めているわ…どんな手段を使ってでも手に入れようとするはず…！
それにAちゃんも！貴方はずっとルフに力を貰っているわけでも、魔法を使う時に力を借りる訳でもない。魔力が少なくなった時に自然とチャージされる形だから、審査の場面だけではバレないかもしれないけど……
金属器を持っていたらダメよ。ジンの金属器だとバレたら…「シュバリエ」の1番の特徴がバレてしまうから…！』
＿だから2人とも、気をつけて！
最初はアラジンの審査だった。
鋭い視線を浴びながら、アラジンは振り下ろされたハンマーから自分を守るよう、ボルグを張った。
ピィピィッ！！
「！？なんだ！？ルフが…！？」
アラジンとAはギクッッと大きく肩を揺らすが…
「ザワついた……けど……何も起こらんな…気のせいか…？よし、次！」
何とか突破した。つぎはAの番である。
ハンマーが振り下ろされる瞬間だけでも、ボルグをはれたらそれでいい…！
「！？おまえ…杖は無いのか！？」
「えっ？あ、はい？」
「そんな……」
「あ"、あー！！！ありますあります！！すみません！あはははー！」
Aはダラダラと汗を流しながら元々剣ホルダーだった所から金色の、可愛らしい装飾が施されたステッキを出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - ナギさん» 読み進めていただけたら分かりますがヤンデレは治ります！あと、第139夜はこの作品では飛ばしているのですが、呼び方を間違えてしまったところはどこだったでしょうか？すみません！見つけるのが下手で…見つけ次第直させて頂きたいのですが💦 (2022年10月26日 15時) (
レス) id: a1f76e7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 第139夜ですが、紅玉は紅覇の義姉ではなく、歳が同じ義妹で紅玉と呼んでいますよ！ (2022年10月26日 7時) (レス) @page23 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 白龍くんのヤンデレは治りますか？まだアニメで放送されていないシンドバッドを倒すところではアラジン達と共に戦っているので治る気がします。 (2022年10月26日 7時) (レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
氷空音(プロフ) - サラさん» わーい！！！！！！とっても嬉しいですありがとうございます頑張ります😭😭❣️ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 把握しました！私この小説ほんと見ててなんか微笑ましくなってめっちゃ好きなので、今回頑張って絵描かせていただきます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年3月27日 18時) (レス) id: 98face5f6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月25日 16時
