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「「
子供たちはその笑みに少し安心したようだ。
だが、マドーラは心の中で悪態をつく。
(ちっ、使えないガキどもねぇ……
なんのために今まで飼ってやったと思ってんだ？私の魔法道具のため……魔力を出させるためだけに、ガキをさらって、言うことをききそうなおめでたいみなしごを選んで面倒見たのに……
ああ……その媚びた面、イライラする。おまえらなんか用済みだの。私はお前たちの「
「白龍、大丈夫？」
俯く白龍にAは優しく話しかけた。
声から本当に心配しているということが、白龍はわかったが、返事はしなかった。
俯いたまま、軽く腰を曲げながら自分を覗き込むようにして見つめてくる彼女の右腕の血が滲む包帯と、頭に巻かれた包帯を目にして、また口を噤んで目を伏せた。
「！……」
大聖母はそんな白龍のことを見つけて、少し見つめる。
「では、移送する。」
スッ、コツン。
「？」
軽く小石が海軍に当たった。
「殺せ……」
小さく声が聞こえる。
「その女……今すぐ殺せ！！」
「！？」
小石を投げたのは村の女だった。
その言葉に、大聖母と海軍は振り返り目を見開く。
そしてワーワーと海軍たちを指さし「そうだそうだ」と賛同した。
「そうだ殺せ！さんざんやっておいて何が移送だ！！」
「私の夫を返せ！」
「女房を返せ！」
「殺せ！」
殺せ、殺せ、殺せ……
辺りから溢れ出すその声を聞いてAは血相を変えて歩き出そうと1歩足を踏み出した時、ぐいっ、と腕を掴まれてそれを止められた。
「！？」
バッとそちらを振り返れば、白龍が俯いたまま自分を止めていた。
「や……やめんか貴様ら！うわあ！！」
村人たちは海軍をも押しのけ、大聖母の元に行くと髪を引っ張りネックレスをちぎり、「殺せ！」と繰り返した。
「殺せ！」
「死ね！」
「ひ…ひいっ！！」
ブチブチブチィ
「ぎゃああああああっ！」
「こ…こんなの……！」
「止めるぞ！」
「うん！！」
ドコッバキッバキッ
「死ね！」
「やっちまえ！」
「あ……ああ……やめてぇ……」
「「
パシッ
ザッ……
「は……白龍……？と、A……？」
大聖母の前に立ち、人々の手を止めたのは白龍だった。
彼は剣も持ち、もう片方の腕ではガッシリとAの細い手首を掴んでいた。
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氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
