1 ページ40
「……！」
(ちくしょう！技だってわかってるのに、なんでこんな…！
あいつに頼ってしまいたい！！)
「だって子供は1人では生きられないからね。葛藤や悩みを1人で抱えきれないのよ。さぁ、あなたも何かあるんでしょ？「
「……！」
＿
『あの、シンドバッドさん。バルバッドの件ですが…』
『ああ。その会談はうまくいったよ。煌の皇帝は、バルバッドの自治を許すそうだ。
これで国民は虐げられないし、俺も、そんなことは七海連合の長として許さないつもりだよ。』
『…はい、ありがとうございます…』
＿これで…本当にいいのかな…？
『どうすればいいかその度みんなで考えよう。答えを出すのが難しい時も……
それが、新しいバルバッドの姿だ！！！』
＿俺にとってバルバッドは…もっと…なんか違う……なんか……？
バカな！？俺はシンドバッドさんを疑ってるのか！？そもそも俺はもう、バルバッドに対しどうこうできる立場じゃないじゃないか…でも…？
俺は何がこんなにひっかかってるんだ？
そっ…
「アリババ。あなたは何も考えなくていいのよ。
悩みは忘れなさい…母さんがついてるもの。あなたは何も考えなくて大丈夫なのよ…」
(……おふくろ？
……
そうだよな…ぜんぶこのままでも………)
＿
「本当にそれでいいの？アリババ。」
(……誰だ……？)
ガン
ガンガン
ビシッビシ
バリィン！！
「！！A………」
彼の洗脳の壁を破ったのはAだった。
Aは光扇がアリババに当たらないよう、背中を大聖母の方に向けて両手を広げて自分が壁になっていた。
「アリババ…あの人は、あなたの本当のお母さんじゃないんだよ？」
「…………わかってる…わかってるけど…」
「…それにもしも、あれがあなたの本当のお母さんだったとしても…
誰かの全部言いなりで…本当にいいのかな？
私たちはもう一人で考えて生きていかなきゃ。」
「………おまえはそれで…平気なのかよ！？」
「………平気だよ。」
Aは1粒だけ、ツゥ…と涙を流しながら、けれど意思の籠った笑みを浮かべた。
「私は「お母さん」にあったことがないし、本当の「お母さん」のルフが…私の中に入るから。
私の中に、私の心の中に、ずっと…ずっと居てくれてるから。
けど、私は「お母さん」に全部任せるつもりなんてないんだよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
