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「い、いやでも…それよりこいつら…」
チラッ、と氷になった彼らを見るアリババ。
Aは自分を切ろうとして氷漬けにされた少年の頭に手を乗せて、アリババをみた。
「大丈夫。あと数分したらすぐ溶けるようになってるし、冷たくないから凍傷にもなってないよ。呼吸も、氷が溶けたら気絶してる程度。」
「え、あ、そうか…」
白龍は自分の足元を見て目を見張る。
(俺達の地面の部分だけ凍ってない…それも氷なのに冷たくないなんてありえるのか！？そんなこともコントロールできるなんて…)
実際、温度を変えることは可能なようだ。
氷は水を凝固させて個体にしているので、水のルフを上手いことコントロールさせれば冷やさず凝固も可能である。
そして段々と地面の薄い氷は溶けてゆき、直ぐに水になったことにも気がつく。
これで自分たちは滑ることも無く進むことが出来る。
だがAはアリババの「あ、ありがとう、助かったぜ」という言葉も無視し、凍った少年の前に膝を着くとじーっと見つめ出した。
むむむ、と目を細めたかと思えば、首を傾げたり、まるで見えにくい小さなものを見ようとしてる時のような仕草だった。
「お、おい？どうしたんだよ？」
アラジンは彼女の目を見てはっと気がつく。
左目の赤い目が、ビー玉に光を透かした時のように輝いていた。
そう、アラジンが「ソロモンの知恵」を使う時額の紋章が光るのと同じで、彼女も「グロリアの瞳」を使う時は目が光る。
けれどそんなビームみたいに見える訳じゃなくて、ほんとに自然で、けれどとても綺麗に輝くのだ。
穢れを知らない色だった。
アラジンはそれで、彼女が「視ている」ことに気がついた。
Aは気が済んだのか立ち上がると、4人の方を振り向いて微笑んだ。
「やっぱり利用されてるみたいだね。」
「え？」
「みんな、こんな小さい子達も、「マドーラ」を本当の「母親」のように愛してる。
スラムで育てられた彼らを拾って育ててるんだ。」
「！？」
「だから、本物のお母さんみたいに優しくしてくれた初めてのその女を、慕って、護って、愛してる。
「
Aのそんな儚い笑みに、誰も何も言うことが出来ず、「じゃあ行こうか。」と笑って走り出すAについて行くことしか出来なかった。
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氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
