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だが氷の壁もすぐに壊されてしまい、また白龍たちは狙われる。

(どうする…どうする!!?)

「ウフフ…ウフフフフ…串刺しね…


死ね!!!!」


目の前に迫ってくる氷の槍。
白龍はどうすることもできず、ただ目をぎゅっとつむってAの頭を首元に押し付けるように強く抱き締めた。


ジュウウウッ

「何ぃ!?」


「「アモンの剣(アモール・サイカ)」!!」

白龍の目の前で氷の槍を止めたのはアリババだった。
アモンの剣で氷を受け止め溶かしたのである。
モルジアナも抱えているのに、なんとか片手で構えたようだ。

「こざかしい…熱魔法か…!

でもねぇ…海中で熱魔法なんて効かないわ!せいぜい目の前の氷を溶かすので精一杯じゃないの!ウフフフ…

ウフフフ無力な坊やたち…!」

(そうだ…あの時もこうだった…飛んでる”あいつ”に剣も炎も届かなくて…大事な仲間が撃たれて氷漬けにされるのを見てるしかなかった…

けど、あの時もAだけは…俺らを守るために全力だった…)

アリババはチラリと白龍の腕の中で目を瞑り完全に気絶しているAを見て、顔を歪めるとまた前を見た。

(でも、いつまでも守られっぱなしじゃいられねーんだ!!)





ブンッ

(だめだ、水中じゃ「灼熱の双拳(ハルハール・インフィガール)」も伸びない…)


アラジンも杖を向けて魔法を出そうとするが、得意の熱魔法が出ない。
水中の中だと以外にも氷魔法が有利なのだ。

「無駄よ!何もかもここまでは届かないわ!ウフフフ!」

(!!なんであいつはあんなに速く動けるんだ!?)

バシュバシュ

(そうか…海賊共のあの水の武器で!!ちくしょう、また魔法道具かよ!)

そこでアリババは思いつき、キョロキョロと辺りを見渡してあるものを見つけ出した。


キィイイ…

「逃げれないわね…さようなら。」

いつの間にか水底に足をつけていた皆は、アリババの後ろに立っていた。
アリババはモルジアナをアラジンへ(水中だと支えるだけでいいので力もそういらないし)預けると、剣を構えて先程の弱気な表情は消えうせてただ強く睨んでいた。
だが白龍とアラジンの息ももうそろそろ限界で、2人とも苦しそうに顔を歪めていた。

「死ね!!!!」

ドゥッッ!

打たれた氷の槍だったが、アリババは水中じゃありえないスピードで避けながら上に飛んだ。

「何!?その加速は一体…!?」

第128夜 母→←3



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氷空音(プロフ) - ももさん» わー!ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください!応援してます!! (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷空音 | 作成日時:2022年3月20日 15時

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