4 ページ31
だが氷の壁もすぐに壊されてしまい、また白龍たちは狙われる。
(どうする…どうする!!?)
「ウフフ…ウフフフフ…串刺しね…
死ね!!!!」
目の前に迫ってくる氷の槍。
白龍はどうすることもできず、ただ目をぎゅっとつむってAの頭を首元に押し付けるように強く抱き締めた。
ジュウウウッ
「何ぃ!?」
「「
白龍の目の前で氷の槍を止めたのはアリババだった。
アモンの剣で氷を受け止め溶かしたのである。
モルジアナも抱えているのに、なんとか片手で構えたようだ。
「こざかしい…熱魔法か…!
でもねぇ…海中で熱魔法なんて効かないわ!せいぜい目の前の氷を溶かすので精一杯じゃないの!ウフフフ…
ウフフフ無力な坊やたち…!」
(そうだ…あの時もこうだった…飛んでる”あいつ”に剣も炎も届かなくて…大事な仲間が撃たれて氷漬けにされるのを見てるしかなかった…
けど、あの時もAだけは…俺らを守るために全力だった…)
アリババはチラリと白龍の腕の中で目を瞑り完全に気絶しているAを見て、顔を歪めるとまた前を見た。
(でも、いつまでも守られっぱなしじゃいられねーんだ!!)
ブンッ
(だめだ、水中じゃ「
アラジンも杖を向けて魔法を出そうとするが、得意の熱魔法が出ない。
水中の中だと以外にも氷魔法が有利なのだ。
「無駄よ!何もかもここまでは届かないわ!ウフフフ!」
(!!なんであいつはあんなに速く動けるんだ!?)
バシュバシュ
(そうか…海賊共のあの水の武器で!!ちくしょう、また魔法道具かよ!)
そこでアリババは思いつき、キョロキョロと辺りを見渡してあるものを見つけ出した。
キィイイ…
「逃げれないわね…さようなら。」
いつの間にか水底に足をつけていた皆は、アリババの後ろに立っていた。
アリババはモルジアナをアラジンへ(水中だと支えるだけでいいので力もそういらないし)預けると、剣を構えて先程の弱気な表情は消えうせてただ強く睨んでいた。
だが白龍とアラジンの息ももうそろそろ限界で、2人とも苦しそうに顔を歪めていた。
「死ね!!!!」
ドゥッッ!
打たれた氷の槍だったが、アリババは水中じゃありえないスピードで避けながら上に飛んだ。
「何!?その加速は一体…!?」
39人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - ももさん» わー!ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください!応援してます!! (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:氷空音 | 作成日時:2022年3月20日 15時