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「あら？やっぱり氷の壁は嫌ね、こちらから見てもあちら側がズレて見えちゃう。
貴方に向けて5本打ったのに、三本も無駄にしちゃったわ。串刺しにしたかったのに！ウフフフフ！！」
「っぐ、」
Aは顔を真っ赤にして痛みに悶える。
右腕と右太ももに刺さった槍。当たって勢いを失い、水の中だったのでプカプカと落ちるように槍は傷口に残ることは無かったが、赤色の絵の具をバケツに落としたように、傷口から赤色が広がった。
(なっ、、、
なにをしているんだ！？！？人1人抱えた少女に狙い撃ち！？正気か！？)
白龍は怒りを顕にした。
アリババもアラジンも、愕然としている。
「友達思いなのね。その子を守ったんでしょう？いいわね、そういう子、私欲しいわ」
そう、モルジアナの腹部に当たる予定だった氷の槍は、Aがモルジアナにコアラのように抱きついて守ったことにより、彼女の太ももに刺さったのだ。
もしかしたら魔法で、金属器で、触れる直前にでもそれを止められたかもしれない。
けれど何よりも優先的なのは「仲間」だった。
「友人」のためなら、咄嗟の判断が鈍り、とりあえず自分を身代わりになんとしてでも友人を守る考えに至ってしまうのが彼女の悪い所でもあった。
水を飲んでしまったAは、息が続く続かない以前に呼吸が出来なくなってしまい、モルジアナから手を離してしまいながらも両手で口を抑えてゆっくりと沈んでいった。
苦しそうに目を瞑るAを抱きしめてその場から離れたのは白龍だった。
水の中を動く度傷口から赤色がふわふわと伸びるのが辛かった。
自分たちを守るために、また、また苦しませてしまった。
それが悔しくて悔しくてたまらなかった。
モルジアナはアリババが腕を掴みその場から離れ、まだ浮いている氷の壁の後ろの方に避難した。
白龍も他の氷の壁の欠片に隠れているようだった。彼女が全力で作ってくれたこの分厚い壁なら、1度は攻撃を防いでくれる。
(また、また失敗しちゃった！なんでこうも私はいつも…)
Aは水中で気づかれることは無い悔し涙を流した。
けれどそれだけじゃない、
(それより水が染みて痛い、抉られるみたい…！苦しい、苦しい…！！！！)
痛みと苦しみから来る涙でもあった。落ち着こうとしても体が危機を感じてパニックになっているので、ただ「死んじゃう」と恐怖が彼女を襲った。
＿…＿…＿
溺れたのを想像すると、大袈裟じゃないことが分かるはず
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氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
