第124夜 ザガン発動 ページ15
「おまえ……！！」
「はい次も新しい子凍らせちゃうよ！まずはてめえだ！！！！！！」
Aは優しい船員たちと仲間を傷つけられたのに怒り、オルバに瞬間的に近づくと触れようと手を伸ばすが、あと数ミリのところで避けられてしまった。
「俺の仲間によくも……！」
また銃を構えるオルバをみて、(いやー、殺す気なんてないし海落ちた瞬間氷解除してるから今浮いてきてるの気づかないのかなこの子〜…)なんて思いながらAは後ろに下がる。
「それよりお前は仲間を助けなくていいのかよ？」
「え？だって……」
眉を下げてヘラヘラと笑うAにオルバは我慢できずまた弾を打とうとするが、その時海から根っこのような、木のようなものが生えてきてそちらに気を取られる。
水面にはキィイインと八芒星が現れていた。
ドクン
ドクン
ギュルルル
「なっ！！？」
海に落ちたアリババたちはなんとその木に巻かれて、船に降ろされた。
「！？おっ…おまえその腕……！？」
アリババはケホケホと水を吐きながらも白龍を見上げる。
「言ったでしょう？次は、俺が戦う番だって。」
白龍の義手はザガンの能力で作ったもの。その木が発達し自由自在になっていた。
「あらあらモルジアナ大丈夫？ごめんね助けに行かなくて！」
想像以上に苦しそうなモルジアナ。もしかして泳げなかったのかと申し訳なさそうに背中をさするAに、白龍は背を向けたまま微笑む。
「いいや、Aさんだけは俺に期待し、信じてくれていたと言うことです。その期待に応えなくては。」
「なっ、なんだ！？あいつの腕は……！？」
「これが「ザガン」の能力のようです。」
「えっ！？」
「「金属器」に触れた植物の力を呼び覚ます…」
白龍がトン、と船板を叩けばそこから芽が生えてくるのがそれを証明していた。
「ビビるんじゃねぇ、「大聖母」の名が泣くぞ！」
「くらえ！！」
標的になったのは今のところ1番力を発揮している白龍とAだった。
Aは「やばっ」と急いでモルジアナから離れようと立ち上がると、ぐいっ、と白龍に引っ張られる。
よろけるように白龍の後ろに手をつくと、白龍は彼女を引っ張った瞬間手を直ぐに武器にもどし、槍で打たれた水弾をズバンと切った。
「！！？」
「あ、は、白龍！」
「Aさんは凍らすことしか出来ないから水の攻撃は不利です。今は俺に守られていてください。」
「今の俺ならあなたくらい守れますから」と背を向けながら言う白龍。
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氷空音(プロフ) - ももさん» わー！ありがとうございます✨頑張りますー🔥🔥 (2022年3月20日 18時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉夢主ちゃんの愛され具合がとても好きです💓無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年3月20日 17時) (レス) id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月20日 15時
