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あのね。
あのね、アラジン。
本当はわたし、あっちの世界への憧れなんてとっくにどうでもいいんだよ。
だって、こっちの世界だって眷属器や金属器が消えるんだもの。
魔法は使えるけど……マギシステムも消失する。
私知ってるもの。みんなは、この世界で寄り添いあって平和に生きていくことを。
でも、私は死ななくちゃいけない。
記憶が無いなんて、耐えられないから。
こんなとこしなきゃ良かったって思うよ。
でも、馬鹿な私にはそれが精一杯の判断だったの。
ごめんねあらじん。
あのね、アラジン。
私も、記憶を、あなたとの思い出を遡って、思うよ。
あなたのこと、好きだったなって。
恋は知らないけど、よくわかんないけど、
でももう、それも関係ないよね。
あなたはもう何も、覚えてないんだから。
『俺たち、友達だぜ!』
『勿論!』
『これからも、ずっとよ!』
『『おおーっ!』』
何も、覚えてないんだから。
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作者名:氷空音 | 作成日時:2023年2月8日 18時