9話 ページ9
「確かにそうだけど、気にしなくていいよ」
店長はなんていい人なんだろうと思った。
その話が終わった頃に転校生の友達という人が店にやってきた。
その姿を見た店長は機嫌が悪くなった。
無理もないだろう、働くのがイケメンだったら、客に女が増えて儲かっていただろうに。
転校生に比べてその友達は真逆の人と言っても過言ではないのだから。
まぁ、夜にお客さんはあんまり来ないから、見た目よりも仕事重視だよね
「ねぇ、君、採用されたの?」
店長と少し話してから、彼はレジに立っていた。
見た所、採用はされたみたいだけど。
あれだけ不機嫌な店長を説得させた彼に興味を持った。
「あ…A、君。うん、採用されたみたい」
なんで俺の名前知ってんの?と思ったが、店長と話していたんだし、教育係の紹介的な感じで名前を知ったのだろうと思うことにした。
「良かったじゃん。君、名前は?人の事君君呼ぶのって好きじゃないんだよね」
上から目線感半端ないから
「あ…蛍介。友達と同じ名前なんだ」
あの転校生、蛍介って名前だったか?
転校生転校生言ってたら分かんなくなったや
「そっか、蛍介。じゃあ、夜の時間は煙草買いに来る人が多いから、煙草の名前をとりあえず覚えよっか」
煙草を覚えたら、次は酒かな?と考えていた時、蛍介は煙草棚を指した。
「…メンソール、カラメル、シガー、エッセ、メルボロレッド、ジャンヒル……」
ペラペラと煙草の名前を当てていく、蛍介。
それに驚きながらも、店長が蛍介を採用した事を納得した。
「すごいね、俺覚えるのに1ヶ月はかかったのに…。まさか、煙草吸ってる?」
人は見かけで判断しちゃいけないなぁと思ったのはその時が初めてだった。
「ううん、でもよく買わされてたな…」
パシリだったんだ…と察した。
「ふぅん…次は、お酒を覚えようか」
蛍介は覚えが早く、すぐに仕事に慣れそうで1週間もあれば教育係も終わってよさそうだった。
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葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 日本語に翻訳されてます!読んで頂き、ありがとうございます! (2017年4月23日 23時) (レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 葵さん» 韓国漫画か...ハングルで無ければ読めるかも、いや、ハングルでも読む!ありがとうございます、読んでみますね! (2017年4月23日 23時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 二次創作で、外見至上主義という韓国漫画のお話です。xoyという漫画アプリで読めます(^^) (2017年4月23日 22時) (レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 久し振りに集中して読めました。世界観がリアルで、同時に若々しさのある感じが好きです!ところで、この作品ってオリジナルですか、それとも二次創作ですか? (2017年4月23日 22時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月希 | 作成日時:2017年4月20日 0時