3話 ページ3
｢担任来たぞ!｣
クラスメイトの大きな声に皆､自分の席に着く｡
俺も例外ではなく､流星に｢また後で｣と言って慌てて自分の席に着いた｡
担任の先生が教室に入って来る頃には真面目かというくらいにきちんと揃って座っていた｡
｢静かに!転校生を紹介する｣
先生のその声に｢静かに｣と言われたのにも関わらず､またもや騒がしくなる教室内｡
先生は静かにさせることを諦めたのか､｢入れ｣と転校生を呼んだ｡
その声と同時に引き戸が横にガララとスライドされた｡
皆､入ってくるその人に驚きの表情を隠せない｡
勿論､俺もだ｡
｢長谷川蛍介です｣
教卓の後ろに姿勢よく立つ転校生の長谷川は､一言で表すならイケメンだった｡
｢よろしくお願いします｣
緊張してきたのか､皆と目を合わせないようにと視線を左に向けた｡
俺も皆もその時はぼー､とその人を見る事しか出来なかった｡
｢あそこの空いてる席に座れ｣
先生はそんな俺達を知っているのか知らんのかしらないが､そのまま転校生を席に移動するようにと言った｡
彼の登場によって教室がどよめいた｡
｢ヤバい…カッコよすぎる｣
｢180超えるよね｣
｢スタイルヤバくない?｣
コソコソとヒソヒソと彼を見て胸を踊らせるグループと
｢………｣
｢………｣
警戒するグループ｡
残念なのか､そうじゃないのか俺の入るグループは警戒するグループだった｡
転校生の隣は何故か流星だった｡
流星の席から大分離れた俺は､流星と転校生が何か話しているのを遠目に見る事しか出来なかった｡
先生が居なくなって､俺は流星の席へと向かった｡
｢流星!｣
｢おう､どうした｣
流星は思ったよりも普通な対応だった｡
転校生が気に食わないと､機嫌が悪くても可笑しくないのに｡
そう思った時｡
｢ねえ｣
女子の声が聞こえた｡
きっと転校生狙いの女子だろうな､と俺はちらりとその声の方を見た｡
そこには､香川が居た｡
｢長谷川蛍介だっけ?私は香川美玲､よろしくね｣
転校生に話しかける香川を見た他の女子からの嫌味?が凄い｡
｢出たー美玲｡イケメン見つけたらいっつも…｣
｢やっぱり出たか…｣
｢さっそくアピってるし｣
と周りの女子に言われても笑顔は崩さない｡
言われ慣れているのか､気にしていないのか…どちらにせよ強い人だと思う｡
｢あっ!顔にメンがついちゃってる｣
俺は香川のその声にはぁ､とため息を吐いた｡
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葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 日本語に翻訳されてます！読んで頂き、ありがとうございます！ (2017年4月23日 23時) (
レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 葵さん» 韓国漫画か...ハングルで無ければ読めるかも、いや、ハングルでも読む！ありがとうございます、読んでみますね！ (2017年4月23日 23時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 二次創作で､外見至上主義という韓国漫画のお話です。xoyという漫画アプリで読めます(^^) (2017年4月23日 22時) (レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 久し振りに集中して読めました。世界観がリアルで、同時に若々しさのある感じが好きです！ところで、この作品ってオリジナルですか、それとも二次創作ですか？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月希 | 作成日時：2017年4月20日 0時
