12話 ページ12
｢おう､A!昨日送った写真見たろ?｣
フッと得意げに鼻で笑った､流星｡
俺はそれに対して困ったように笑った｡
｢見たけど…流星のパンチはえぐいんだから､パンチだけでいいんじゃないの｣
友達がこうも気が荒いと困る｡
いつ少年院に連れていかれるか…ってレベルに達しているのかどうかも分からないけど､友達が急にいなくなるのは嫌だ｡
丁度､転校生が登校してきた｡
俺は昨日はどうも､という気持ちを込めて､頭を少し下げた｡
転校生も俺を見て頭を少し下げた｡
その間に香川と流星は昨日の話で盛り上がっていたようだ｡
｢やだぁ〜っ､キモぉ〜い!｣
香川は転校生が居るからか､ぶりっこしてる｡
いや､別に好きな人に可愛く見られたいという思いでぶりっこしてるんだろうけど､周りの迷惑を考えて欲しい｡
まあ､それにも慣れたからいいんだが｡
｢お前､マジぶりっことか勘弁｣
流星もそう思ったのか､笑いながら香川に言う｡
｢もぉ〜っ､ひ〜ど〜い〜っ!｣
まだそうやって言えるのはある意味すごいと思う｡
自分を貫き通してて｡
それから流星の友達が流星の事をはやし立てた｡
｢流星の高速パンチはえぐいぞ｣
｢見えねーんたよ!｣
そんなお褒めの言葉をニヤニヤしながら聞く､流星｡
｢おい､やめろって｡なんの自慢にもならねーよ｣
とても嬉しそうだったけど｡とはあえて言わなかった｡
きっと､転校生に強さを見せつけたかったんだろうし､瑞希に強くてカッコイイとか思って欲しかったんだろ?
友達のそういうのには水ささない｡
…まぁ､現実は流星が思っていたものと違い｡
｢マジ無理｣
瑞希の怒ったような声が俺の耳にはっきりと聞こえた｡
流星はまだ褒め続けられていて､聞こえたのか聞こえなかったのか分からない｡
けど､少し可哀想になった｡
｢なぁ､転校生｡お前の友達さ､すごいな｣
流星と流星の友達はボクシングの話をしていて話の中に入れなかったので､俺は転校生と話すことにした｡
男の癖にボクシング興味ねぇのかよ､ってなったろ?
そうなんだよ､興味ねぇんだよ｡
｢えっ?…あ､あぁ､そうかな?｣
｢おう､煙草の銘柄ほとんど覚えてるし､酒もすぐに覚えたんだ｡俺ですら1ヶ月はかかったのに!ちょっと悔しかった｣
あれは結構本気で悔しかった｡
ちょっとって言うのは見栄を張った｡
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葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 日本語に翻訳されてます！読んで頂き、ありがとうございます！ (2017年4月23日 23時) (
レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 葵さん» 韓国漫画か...ハングルで無ければ読めるかも、いや、ハングルでも読む！ありがとうございます、読んでみますね！ (2017年4月23日 23時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 二次創作で､外見至上主義という韓国漫画のお話です。xoyという漫画アプリで読めます(^^) (2017年4月23日 22時) (レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 久し振りに集中して読めました。世界観がリアルで、同時に若々しさのある感じが好きです！ところで、この作品ってオリジナルですか、それとも二次創作ですか？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月希 | 作成日時：2017年4月20日 0時
