1話 ページ1
目覚まし時計が鳴る前に､蒸し暑さに目が覚めた｡
まだ､6月に入って間もないというのに､暑い｡
6月だから今は梅雨｡
梅雨の湿気でむしむししているのに足してこの暑さ｡
まだ6月なのに､もうクーラーを手放せない｡
蒸し暑い中､登校するのも慣れてきたが､やっぱり長く涼しい所に居たいと思う｡
ジリリリリン…ジリリリリン
掛けていた目覚まし時計が鳴った｡
目覚まし時計を止めて､1階へと向かう為に自室から出た｡
廊下の床は湿っていて､むわっとした空気｡
それを感じた俺は眉間にしわを寄せながら､階段を降り､リビングへ向かった｡
リビングに入ると廊下よりは涼しく､気持ちが良かった｡
｢母さん､おはよ｣
リビングから見えるキッチンで目玉焼きを焼いている母さんに聞こえる位の声で言った｡
｢おはよう､今日はご飯でいい?｣
母さんの問いかけに俺は首を横に降った｡
｢食欲ないんだ｣と付け足すと母さんは､
｢そういう時こそ食べなきゃ駄目｡ちょっとでもいいから食べて｣
母さんの言葉に｢…分かった｣と渋々承諾した｡
こうも暑いと美味しい物も美味しくない｡
ここ1週間はご飯が美味しくなくて､
｢はい､出来た｡お父さん起こしてくるから､先に食べてて｣
そう言うと母さんはパタパタと忙しなくスリッパの音をたてながら､2階へと上がって行った｡
分かったと頷いてから､前に置かれた黒い箸を手り､手を合わせた｡
｢いただきます､｣
見た所､半熟の目玉焼きの黄身の部分に箸を入れる｡
とろりとした黄身が流れ出た｡
これは皿が汚れるからとか見た目がくちゃくちゃになってあんまり好きじゃない｡
けど最近はこれを眺めるのが好き｡
その上にソースをかけて､目玉焼きに食いつくも､どうも美味しくない｡
やっぱり､暑さの所為かな…と口の周りに付いたソースを親指で拭った｡
味噌汁をずず…と音をたてて啜る｡
行儀悪いって言われるけど､音をたてるとなんで行儀が悪いのか未だに分からないから､直さない｡
味噌汁の豆腐を咀嚼していると､パタパタとスリッパの音が二重になって聞こえてきた｡
どうやら､父さんが起きたらしい｡
｢父さん､おはよ｣
豆腐を飲み込んでから､椅子に座る父さんに言った｡
｢おはよう､A｡悪い､新聞取ってくれ｣
新聞紙を渡して､そろそろ制服を着ないと､と自室に戻った｡
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葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 日本語に翻訳されてます！読んで頂き、ありがとうございます！ (2017年4月23日 23時) (
レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 葵さん» 韓国漫画か...ハングルで無ければ読めるかも、いや、ハングルでも読む！ありがとうございます、読んでみますね！ (2017年4月23日 23時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 二次創作で､外見至上主義という韓国漫画のお話です。xoyという漫画アプリで読めます(^^) (2017年4月23日 22時) (レス) id: 9bba651314 (このIDを非表示/違反報告)
無名の中二病患者(プロフ) - 久し振りに集中して読めました。世界観がリアルで、同時に若々しさのある感じが好きです！ところで、この作品ってオリジナルですか、それとも二次創作ですか？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: ca1a42ce17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月希 | 作成日時：2017年4月20日 0時
