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25. ページ26

……あのあと、ごめんねと言われて家に返された。





本当に大丈夫かと聞いたが、頷きしかしなかったAさん。








あれから3日。ゴールデンウィークも開け、学校と部活も再開した。しかし、





コンビニに、Aさんの姿は見えなかった。





店員に尋ねると、教えられないと一点張り。





Aさんの家に押入ることもできないまま、時間はすぎていた。









部活帰り、公園でただ空を眺める時間。




いつもなら、Aさんと過ごしている時間。









侑「……どこにいるん、Aさん、」









「…………いた、」







勢いよく、後ろを振り向いた。









侑「っ、……Aさん、!」





Aさんは座っていい?とベンチを指さした。




こくりと頷くと、静かに座った。







侑「……どこに、いたん?」







「……ちょっと、いろいろあってね、」







侑「すごい、心配した。」






「そっか、」






侑「……どこかに、行ってまう気がした、」









「…………侑は、エスパーだね。」






侑「は、?」







街灯に照らされた、Aさんの優しく微笑んだ顔。









「__私、関東に引っ越すの。」









侑「か、んとう……?兵庫から出ていくん!?」







「……うん。あの人が、私の前に現れたことがね、




本当に、本当に怖いの。それでおばあちゃんの駄菓子屋で働くことにした。






……もちろん、アルバイトも辞めた。」









侑「っ、な、んで……、嫌や!行かんといて!!」






「むりだよ、もう、決めちゃったもん、」






侑「なんでや!俺がAさんのこと守ったるから!




Aさんが泣かないように、!」









「アンタに何がわかるの!?」









俺の言葉を遮った怒鳴り声。



Aさんから発せられた言葉だと気づくのに、少し戸惑った。









「まだ高校生のアンタに何がわかんのよ!



私がどれだけキツいか知らないじゃない!!」









侑「っ、歳の問題ちゃうやろ、!



俺はAさんのこと助けたくて言うてんのやぞ!」









「……っ、誰も、そんなこと頼んでない!!!




……もう、関わらないで、




これだけ、伝えたかった。





__今までありがとう、楽しかった。」









侑「っ、Aさん!!!」









下を向いたまま、暗闇の中へと、走り去ってしまった。

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ひよ(プロフ) - 最後泣きましだ、、、!この作品に出会えて良かったです!!!!!! (10月19日 16時) (レス) @page31 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
しの子(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます!こちらこそ最後まで読んでいただけて本当に嬉しいです……!!これからも色々な小説に挑戦していこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします! (2020年12月11日 23時) (レス) id: af5276c9b3 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - ヤバい、泣きそうですw素敵なお話ありがとうございました (2020年10月23日 21時) (レス) id: 6f68a4d609 (このIDを非表示/違反報告)
しの子(プロフ) - マロンさん» コメントありがとうございます!もうめっっちゃ嬉しいです、こちらこそ読んでくださりありがとうございます!ご愛読ありがとうございました!! (2020年5月22日 14時) (レス) id: af5276c9b3 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - うわぁああ!最後でめっちゃ泣きました!初めて小説読んで泣きました!とてもすばらしい作品をありがとうございます!友達にもオススメします! (2020年5月22日 14時) (レス) id: 30d3100420 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しの子 | 作成日時:2020年5月7日 22時

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