佐野家の妹

俺の気持ち ページ36

玲於side
数日前、俺もAも休み。


Aはよく寝るから早くは起きてこない。


今は昼。さすがに寝すぎだろって思ってAの寝室に行く。


コンコンッ


玲「A？入るぞ。」


Aのそばに行って起こそうと思って顔をのぞき込んだ時


経験したこともないような感覚が俺を包み込んだ。


初めてだった。


Aを見て、こんなにもドキドキしたの。


玲「A？」


名前を呼ぶけど全然起きない。


起こす気になれない。


チュッ


気づいたらAの頬にキスをしていた。


ハッと気づいても遅かった。


なんで、俺はAにキスした？


なんでドキドキした？


こんな疑問が俺の頭の中を飛び交う。


数分その考えと格闘して、やっと答えが出た。


玲「俺Aの事が好き。」


実の妹にキスなんて、ましてや好きになったことなんてない。


初めての経験。どうすればいいか分からない。


Aの気持ちもわからないし、


そもそも兄妹での恋愛ってありなのか？


はたまた疑問が浮かんでくる。


今は、そんなことを悩んでる暇はない。


Aを起こさないと。


玲「A！起きろ！」


「んぅ〜…」


「おはよ〜…」


Aの寝起き姿にふいにドキッとしてしまった。


Aの前では好きと言う感情を抑えないと…


玲「おはよって言うより、こんにちはだぞ。」


「え〜、もうそんな時間？」


「もっと早く起こしてよ〜」


玲「お前が起きないのが悪いだろ、」


「ごめんちゃい。笑」


Aが笑ってる姿でさえ、愛おしくなる。


A。いつ俺の事を意識してくれる？


彼氏、彼女として笑い合える？


いつ、俺の気持ちに気づいてくれる？？

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