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「センパイ、呪霊いないねー」
「ねー、いないね」
「こんなに居ないことって、あるもんなの?」
「うーん、もうそろそろ出てきても良いと思うんだけどね」
呪霊どころか、お化けの一匹すら姿を現さない辺りに少し違和感を覚える。
するとピリッとした緊張感が辺りを走った。
視線の先には、2級呪霊1体と3級呪霊2体。
だが、そんなものよりも、Aが全身で感じた緊張感はすぐ隣から放たれていた。
「A」
「す...くな?」
「ん?どうした、怯えているのか?」
俺の領域内では恐れ知らずのような口を聞いていたのにな、とケラケラ笑い、こちらに目を向ける。
「少し話がある。お前は──」
「っ、!!」
宿儺は何かを話し始めたが、それと同時に先程の呪霊3体が襲いかかって来たことに反応し、目をそらしてしまう。
すると、それを不服に思ったのか、襲いかかる呪霊1体を右手で鷲掴みにし、握り潰してしまった。
「邪魔をするな」
そうゴミを見るような冷たい目で残りの呪霊2体を見ると、サッと祓ってしまった。
「なぜ目をそらす」
「いや、今呪霊が襲ってきたし」
「ふん、まぁいい。今日は時間が無い」
またな、と言いながらポンっと頭に左手を置かれたと思うと、あの緊張感が消えた。
不思議な感覚が残るなか、虎杖の意識が戻る。
「あれ!?今、宿儺出てた!?」
「え、あぁ、うん。出てた」
「まじ!?大丈夫だった?センパイ。何ともない?」
「うん。ご丁寧に呪霊3体倒してったよ」
「うわ、マジじゃん。てか、手汚っ!」
虎杖の手からは呪霊の血液と言えば良いのだろうか、紫の液体が垂れていた。
────────
え、めっちゃうれしい...すごい見てくれてる。
頑張ります✨
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ミルクティー - 更新楽しみです! (4月7日 21時) (レス) @page30 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
トゥル(プロフ) - 続きが欲しいです…待ってますね! (2022年5月7日 14時) (レス) @page28 id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 続きが見たいです(´・_・`)更新待ってます!(`・ω・´) (2021年6月5日 22時) (レス) id: b12aca64d4 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - 続き楽しみに待ってます((o(。>ω<。)o)) (2021年2月2日 9時) (レス) id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年1月22日 12時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さのの。 | 作成日時:2020年12月27日 15時