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「…ねぇ、川上」
「なんですか」
「聞いて良いのか、分かんないけどさ…葉月さんがもし、その……居なくなったら、どうすんの？」
彼女の傍で胡座をかく俺の隣に腰かけた福良さんが、そんな質問を投げ掛けてくる
居なくなったら、どうするの、か
…Aならきっと「新しい相手見つけてくださいね」とか、「拓朗さんなら素敵な人に出会えます」とか言うのだろう
でも、俺は……この先、A以上に好きになる相手を、見つけられる気がしない
「一生独身、ですかね」
悲しいですけど、と笑って見せると福良さんは目を細めて「ほんとに好きなんだねぇ。葉月さんのこと」と言う
それに「好きですよ」と返すと、珍しく素直だなんだとケラケラ笑われた
「…最後まで、一緒に居てあげなよ」
「言われなくても」
徐に立ち上がった福良さんはヒラヒラと手を振ると、仮眠室から出ていった
シーンと静まり返る部屋に、彼女の寝息と俺の呼吸音だけが響く
…あとどれくらい、彼女と一緒に居れるんだろう
なんて、考えないようにしてきた疑問が頭に浮かぶ
いくら冷静になれるようになっても、不安なものは不安だ
…もしこの先もAと一緒に居れるなら、俺はどんなものでも差し出すと思う
頭でも、腕でも、足でも、声でも、五感でも…心臓でも
「…なんでAなんかな」
病気になったのが、Aじゃなくて俺だったら、良かったのに
「…かわかみ、さん…」
その時、掠れた声で名前を呼ばれて、顔を上げる
「A…どっか痛いとかある？」
「大丈夫です…川上さんが、居てくれたので」
「俺？」
聞き返すと、夢で俺に勇気を貰ったから痛みなんて無くなった、とAは微笑む
…あぁ、ほんとに…
―――…俺は、なんて無力なんだろう
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三宵 - マジで、本当に、号泣しました。この作品を作ってくれてありがとうございます。合掌もんです。本編では葉月ちゃん死んじゃうのに、番外編？では奇跡的に完治してくれた話も作ってくれて本当にありがとうございます！私もハッピーエンド大好き馬鹿です。 (2月25日 10時) (
レス) @page50 id: bf60c8d8c1 (このIDを非表示/違反報告)
s.u - 本当に、感動しました…！私は文章力がないので、本当に羨ましいです…。最後の方は涙でいっぱいでした。お疲れ様でした！ (2021年9月25日 12時) (レス) @page50 id: 4835169485 (このIDを非表示/違反報告)
限りなく1に近い4。 - あの、本当に、まず一つこの作品に出会わせていただけたことに感謝しています、一気に読ませて頂きました。最終話に近づくにつれ涙がボロボロ出てきて、こんなに作品へ感情移入したのは本当にいつぶりだろうってぐらいです。完結おめでとうございます。最高でした…！！ (2021年9月15日 0時) (レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
わぁわぁ(プロフ) - 読ませて頂きました、自分が涙脆いのか最後の方ボロ泣きで読めなかったです…めちゃくちゃいい話でした！ループします… (2020年11月28日 21時) (レス) id: ed6a811a98 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - もの凄く良いお話ですね…。涙が溢れました。川上さんに本当にそんな過去があった気がして……。なかっとしても同じような過去を抱えていると…。もう書くことが言葉に出来ません。すみません。ただ、本当に感動しました。 (2020年9月27日 17時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
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