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………仕方ない、今年はこれにしよう
別に押しに負けたわけではない。ただちょっと、須貝さんが薦めてきた薔薇の色と、その意味に惹かれただけだ
…まぁ五年に一回くらいはそういうことをしてもバチは当たらないだろう
「押しますよ？川上さん良いですね？」
「はいはいえーよ」
数回の確認の後、ピンポーンと山本がインターホンを鳴らす
えーよと咄嗟に言ってしまったが、正直心の準備をしてなかったので大分緊張している
後ろ手で持った薔薇の花束にチラッと視線を送る。喜んでくれるだろうか。重いと思われないだろうか
「川上、自信持ちなって」
「いや、そうは言ってもですね…」
普段からこういう事は避けて生きてきた人間が、いきなりこんなロマンチックな事を出来るかと言われれば、それはかなり至難の技な訳で
隣の面白そうなものを見る目で俺を励ます河村さんならきっとなんなくこなしてしまうのだろうなと、いつもは特になにも思わないその余裕な雰囲気が恨めしくなった
そしてとうとう、俺達の目線の先にあるとあるマンションの扉が開かれる
扉の隙間から顔を覗かせたのは、丁度料理をしていたのであろうエプロン姿の��A�瓩世辰�
「わぁ〜今年もわざわざありがとうございますっ」
「いえいえっ、Aちゃんの為ならどこからだって駆けつけるよ！」
「こうちゃんならほんとに来ちゃいそう」
「須貝お兄さんもAちゃんに呼ばれたらすぐ飛んでくぞ〜」
「へへっ、それは頼もしいです」
こうちゃん達と仲良く話をしているAは少し経つと、「立ち話もなんですからどうぞ」と中に入るよう促してくれる
一方俺はというと、隣に立った伊沢さんと河村さんに、ほら今、今今、行けるって、とささやかれ続けているが、一向に勇気が出ず完全に直立不動状態になっている
誰か代わりに渡してくれないか、と周囲に視線を送るも、伊沢さんと河村さんはグッドサインしか出してくれないし、そもそもAと話してる人達は俺の視線にすら気づいていない
…大人しく諦めるか
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三宵 - マジで、本当に、号泣しました。この作品を作ってくれてありがとうございます。合掌もんです。本編では葉月ちゃん死んじゃうのに、番外編？では奇跡的に完治してくれた話も作ってくれて本当にありがとうございます！私もハッピーエンド大好き馬鹿です。 (2月25日 10時) (
レス) @page50 id: bf60c8d8c1 (このIDを非表示/違反報告)
s.u - 本当に、感動しました…！私は文章力がないので、本当に羨ましいです…。最後の方は涙でいっぱいでした。お疲れ様でした！ (2021年9月25日 12時) (レス) @page50 id: 4835169485 (このIDを非表示/違反報告)
限りなく1に近い4。 - あの、本当に、まず一つこの作品に出会わせていただけたことに感謝しています、一気に読ませて頂きました。最終話に近づくにつれ涙がボロボロ出てきて、こんなに作品へ感情移入したのは本当にいつぶりだろうってぐらいです。完結おめでとうございます。最高でした…！！ (2021年9月15日 0時) (レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
わぁわぁ(プロフ) - 読ませて頂きました、自分が涙脆いのか最後の方ボロ泣きで読めなかったです…めちゃくちゃいい話でした！ループします… (2020年11月28日 21時) (レス) id: ed6a811a98 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - もの凄く良いお話ですね…。涙が溢れました。川上さんに本当にそんな過去があった気がして……。なかっとしても同じような過去を抱えていると…。もう書くことが言葉に出来ません。すみません。ただ、本当に感動しました。 (2020年9月27日 17時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
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