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「…川上は葉月さんが思ってる以上に、葉月さんの事が好きなんだよ
だから、そんな心配する必要はないんじゃない？」
真剣な顔とは裏腹に、子供を優しく諭すような言い方が妙に心に刺さって、無意識のうちに視界が歪む
…私は、怖いんだ。死が近いことを認識させられる度に、彼が不幸になってしまわないかと
私だって彼が大好きだ。大好きだからそこ…怖い
彼の泣き顔は、たとえ死んだとしても、見たくないから
「でも、私は…」
「なにもしてあげられてない、って？」
「…」
「たとえそうだとしても、あいつにとって葉月さんは絶対必要な存在なんじゃねぇかなぁ
だってあいつ葉月さんがクイズでこうちゃんとかから点取る度にすっげぇ嬉しそうにしてるし
葉月さんにクイズを楽しさを教えてやってほしいって言ったのも川上だし」
伊沢さんが最後に言った言葉に「クイズ？」と聞き返すと、言ってなかったっけ？と言うような表情で彼は言う
「葉月さんが少しでも残りの人生を楽しめるようにってさ、お願いされたんだよね
あと、もし病気を治せたら、一緒にQuizKnockを大きくしていきたいからって」
…きっとそれを私に言わなかったのは、�犲�せたら�瓩箸いΩ斥佞�プレッシャーになると分かってくれていたからだろう
拓朗さんは、密かに燃えている人だ
私がネガティブな考えに浸っている間にも、理想を現実に出来ると信じてくれていたのだろう
私だけが…ずっと、諦めていた
あれだけ生きたいと願っていたのに、最初に生きることを諦めてしまっていたのは、私だ
「ごめんA、福良さんにちょっと相談事されて」
「じゃあ、彼氏様が戻ってきたから俺はこの辺で」
「伊沢さんは相変わらず茶化すの好きですね」
「いやーそれほどでも」
「褒めてないです」
楽しそうに言葉を交わす二人を見つめる
お互いに信頼しあってるからこそ、拓朗さんの気持ちを一番に理解しているのだろう
だから、あんなにも的確な助言が出来たんだ
「…あのっ、伊沢さ」
お礼を言おうとソファーから立ち上がった―――刹那
立っているのもままならないほどの痛みが襲って、そのまま床に倒れる
口からは呻き声しか出なくて、驚きと不安と心配とが入り雑じったような顔で私の名前を呼ぶ拓朗さんに、「大丈夫です」の言葉すら言えない
声と意識だけが遠退いていって、震える拓朗さんの手を握ったところで、私の意識は呆気なく途絶えた
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三宵 - マジで、本当に、号泣しました。この作品を作ってくれてありがとうございます。合掌もんです。本編では葉月ちゃん死んじゃうのに、番外編？では奇跡的に完治してくれた話も作ってくれて本当にありがとうございます！私もハッピーエンド大好き馬鹿です。 (2月25日 10時) (
レス) @page50 id: bf60c8d8c1 (このIDを非表示/違反報告)
s.u - 本当に、感動しました…！私は文章力がないので、本当に羨ましいです…。最後の方は涙でいっぱいでした。お疲れ様でした！ (2021年9月25日 12時) (レス) @page50 id: 4835169485 (このIDを非表示/違反報告)
限りなく1に近い4。 - あの、本当に、まず一つこの作品に出会わせていただけたことに感謝しています、一気に読ませて頂きました。最終話に近づくにつれ涙がボロボロ出てきて、こんなに作品へ感情移入したのは本当にいつぶりだろうってぐらいです。完結おめでとうございます。最高でした…！！ (2021年9月15日 0時) (レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
わぁわぁ(プロフ) - 読ませて頂きました、自分が涙脆いのか最後の方ボロ泣きで読めなかったです…めちゃくちゃいい話でした！ループします… (2020年11月28日 21時) (レス) id: ed6a811a98 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - もの凄く良いお話ですね…。涙が溢れました。川上さんに本当にそんな過去があった気がして……。なかっとしても同じような過去を抱えていると…。もう書くことが言葉に出来ません。すみません。ただ、本当に感動しました。 (2020年9月27日 17時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
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