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「あぁ”っ…！」
葉月さんが、突然踞ったから
「葉月さんっ？！」
腰部分を押さえてアスファルトに手をつく彼女の前に急いで膝をついて、背中を擦る
正直、この行動が正しかったのか、俺には分からない
この時、何をするのが正しかったのか
きっと過去の俺に聞いても、少し先の未来の俺に聞いても、分からないと思う
でも、少しでも彼女に触れていないと、そのまま消えてしまいそうで
ただひたすら「大丈夫」と唱え続けて、葉月さんを襲う痛みが落ち着くことを願った
「…すみません…」
「いや、別にええけど……ほんまに大丈夫？」
「はい、もう痛みは引いたんで…」
長かった数分間後
ようやく痛みも引いたらしく、普通に歩けるようになった葉月さんは一人で帰ると言ったが、
流石に心配なので家の前まで送ることにした
気まずそうに地面を見て歩く彼女の横顔を眺めては、さっきの事聞いていいのか？と空を見るをループする
彼女の気まずさが伝染したのか、俺もなんだか気まずくなってきてしまった
ここは大人としてなにか話しかけた方が良いのだろうか
いやでもここで余計なことを言って引かれたくはない
「…あ、ここです」
「え、あ、あぁ」
グルグルと無駄に思考を巡らせている内に目的地に着いたらしく、目の前にはよく見るような一軒家が建っていた
豪華すぎず、別にめちゃくちゃ古いわけでもない、普通の一般的な一軒家
「あの、川上さん」
家に入る前に、彼女が振り返る
完全に気を抜いていた俺は「はい」も「なに」も返せず、ただ首を傾げる
「…今日の事は、忘れてください」
―――…この時、ちゃんとわけを聞いていれば
俺はもっと、彼女と長く一緒に居れたのだろうか
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白菜(プロフ) - すずどらさん» こちらこそコメントありがとうございます。とても励みになります。誰かの心に響くような話を書くことができて良かったです。更新頑張ります (2019年12月15日 16時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - あやかさん» こちらこそコメントありがとうございます。誰かを好きになるって大変なんだな、と書いた本人ながら思ってます。これからも切ない恋の模様を見守って頂けたら幸いです (2019年12月15日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
すずどら - 僕の推しは川上さんなので凄く嬉しかったです。せつない作品で、とても良いな、と心に染みています。また、続きを楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2019年12月15日 10時) (レス) id: 66850163cc (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - せつない作品をありがとうございます。現在さめざめと泣いております…。続きをお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: 7a1dedd698 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - Qさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！！無料世界一周旅行出来るくらいの作品が書けているかはまだまだ自信ないですが、そう言って貰えると本当に嬉しいです！！Qさんもインフルエンザにはお気をつけて！ (2019年12月9日 14時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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