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「クイズの会場はこちら!ジャジャン!」
「…ここは…」
「俺が働いてる?オフィスです!」
ささ、中入ってと言われるがまま中に押し込まれ、靴を脱がされ、更に奥へ
抵抗も虚しく、ガチャリと開けられた先に広がっていた景色は、何台ものパソコンと、不思議そうな顔で私を見つめる5人の男性。一人だけ、テレビで見たことがある
バクバクと心臓が音を立てる。川上さんの時とは違い、嫌な音
私、とんでもない所に連れてこられてしまったのではないだろうか
「…こうちゃん、その子誰?」
テレビで見たことがある人、こと伊沢さん。確か、フルネームは伊沢拓司さんだった気が、する
あんまりテレビを見る機会が無いのが、ここで仇となってしまった
間違っていたらどうしよう…
「俺が教育実習に行ってた学校の生徒です!」
「え、それ連れてきて良いの?」
「だって今日で終わりですし!それに約束したんで!」
ねー?と同意を求めてくるこうちゃんにコクコクと頷いておく
よく分からないけど、逆らったらなんか殺されそうだから従っておこう
郷に入っては郷に従えだ
「へぇ。どんな約束?」
そう言って首を傾げたのは、丸眼鏡の美しい男性。言葉通り、美しい
でもやっぱり川上さんの方がかっこいいと思ってしまう私は多分重症
「俺とクイズをする、という約束です!」
「あっ!もしかして君クイズ経験者なの?」
いつの間に移動したのか、横からひょこっと現れたのは、肌の色が健康的な背が低めの男性
なんとなく、こうちゃん味を感じるのは、気のせいだろうか
「い、いえ…でも、こうちゃんが私でも楽しめるって、言ってくれたので
やってみようかなぁって気持ちで、来たんですけど…」
まさかこんな所に放り込まれるとか思いもしてなかった
「―――え、葉月さん?」
ましてや、こんな所で彼に会うなんて、誰が想像出来ただろうか
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白菜(プロフ) - すずどらさん» こちらこそコメントありがとうございます。とても励みになります。誰かの心に響くような話を書くことができて良かったです。更新頑張ります (2019年12月15日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - あやかさん» こちらこそコメントありがとうございます。誰かを好きになるって大変なんだな、と書いた本人ながら思ってます。これからも切ない恋の模様を見守って頂けたら幸いです (2019年12月15日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
すずどら - 僕の推しは川上さんなので凄く嬉しかったです。せつない作品で、とても良いな、と心に染みています。また、続きを楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2019年12月15日 10時) (レス) id: 66850163cc (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - せつない作品をありがとうございます。現在さめざめと泣いております…。続きをお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: 7a1dedd698 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - Qさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます!!無料世界一周旅行出来るくらいの作品が書けているかはまだまだ自信ないですが、そう言って貰えると本当に嬉しいです!!Qさんもインフルエンザにはお気をつけて! (2019年12月9日 14時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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