第１６話 ページ16
「…傷痕だらけ？」
一瞬､チョッパーの言ってる事が理解出来なかった｡
「うん､数日前の物から何年も前の物まで…とにかく､Aの身体中が傷痕だらけなんだ｡ 」
「…何年も前から､誰かから暴力を受けてるって事か？」
何故Aちゃんが､傷つけられなきゃいけないんだ｡彼女は空腹で困っている奴等の為に毎日毎日店で待っているって､クソ優しい子なのに｡
「多分そうだと思う､切り傷やら殴られた痕まであったんだけど…」
早急よりも､苦しそうな顔になったチョッパー｡その顔を見て俺まで声が震えた
「ん？」
「自分で縫った痕までｯ…あったんだ…ｯ！今まで誰にも手当てされてなかったんじゃないかって！おれ！Aが､これ以上傷付くところ見たくねェ！」
「…ｯは…？自…分で…縫っ…た？」
自分で？何処から何処まで縫っていたのかは知らない､けど､自分で縫うなんて…意識が何回飛びそうになっただろうか｡生半可な痛みじゃなかったろう
「麻酔無しで縫ったからｯ､痛みは物凄かったと思うよ…その縫い傷が一番大きくて酷かった！後遺症が残ってても可笑しくないよｯ！」
「…ｯんな！んな事あって良い筈がねェだろうが！！どこの野郎だ！！レディを！Aちゃんを傷付ける奴はｯ！！蹴り殺してやるｯ！！！」
「サンジｯ！！気持ちは凄く分かるけどｯ今は駄目だ！！！みんなに､この事話してAが起きてからじゃねェと！！手当たり次第誰構わず傷付けちゃ､Aが悲しむよ！！」
"Aちゃんが悲しむ"分かってる､分かってるさ…じゃあ､どうしたらいいんだ｡この怒り悲しみ後悔は一体何処に吐きだせばいい？
「…ｯ…〜……すまねェ…チョッパー､ちょっと頭冷やしてくる｡ 」
「え？サ…サンジ！！」
俺は､サニー号から降り外に飛び出た｡
『サンジさんも､料理人なんですね！』
『ん？ああ､男が料理してるなんて可笑しいかな？』
『どうして？とても素敵な事ですよ､料理人はお腹を空かせてる人を助けられて人を喜ばせて幸せに出来る､魔法使いの様な手を持ってるんですから！』
『……！じゃあ､君も俺と同じ魔法使いだね』
『…私も？』
『そうさ！だって､君の料理を食べて俺も彼奴等も幸せになれた｡君も俺と同じ魔法使いだ』
『…ふふ､私の料理を食べて”幸せ”って言われたの初めてです､嬉しい…！ありがとう』
目に涙を溜めながら､頬を赤くして嬉しそうに言ってた君が
何で､こんなめに合わなきゃならねェんだ｡
俺は静かに煙草を踏み消した｡
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RiNa@ - もうふさん» もうふ様､初めまして！楽しんで頂けてる様で此方も嬉しい限りです！見入って頂けただなんて嬉しいです､ありがとうございます！この様な感想コメントを頂ける事が小説を書く励みとなります､これからも精一杯更新頑張らせて頂きますので宜しくお願い致します｡ (2018年1月28日 3時) (
レス) id: 74fa57d3cb (このIDを非表示/違反報告)
もうふ - すっごく面白いです！むちゃくちゃ見入ってしまいました。更新大変だとは思いますが、頑張ってください！楽しみにしています (2018年1月26日 1時) (レス) id: 63e7b8df2e (このIDを非表示/違反報告)
RiNa@ - みかん様､初めまして！楽しんで頂けている様で此方も嬉しい限りです！ありがとうございます！更新頑張らせて頂きますので宜しくお願い致します｡ (2018年1月20日 17時) (レス) id: 74fa57d3cb (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！更新楽しみにしてます(^^) (2018年1月18日 16時) (レス) id: a2ebb5afd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RiNa@ | 作成日時：2017年12月5日 17時
