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「ねぇリア」
不意に呟いたベルモットの声に、彼女を一瞥した後視線を前に戻し、なに?と短く返答する。
「貴方の大切な人を直前まで殺そうとしていた人間が、不意の事故で突然窮地に陥った時.....そうね、たまたま階段の手摺が壊れて、高所から落ちそうになったら、貴方はその手を差し伸べる?」
...一体何を話すのかと思えば、
『普通は助けない』
ベ「...」
『でも、私は助ける。』
そう言うと、彼女は勢いよく私を見る
『助けた後で、自分の手で殺す』
真っ直ぐと前だけを見つめながらそう言うと、彼女は少し驚いた顔をした後、
ベ「そう」
と、笑みを口の端に滲ませながら、そう言った。
『で、何かあったの? そんなこと聞くなんて。』
ベ「いいえ、何にもないわ...」
「何も」
ーーーーー
赤「ボブ! 何があった!?」
検問所を張っていた同僚の彼に駆け寄り、声をかける。
「シュウ!! 逃げられたよ...」
検問の周りをぐるりと見回す。
辺り一面に、赤いカラーコーンの破片が飛び散り、コンクリートの地面に数発、銃弾がめり込んでいた。
「Shit!! あの女め...」
赤「女? 対象は男だったはずだが」
「車を運転してた女だよ! 奴を迎えに来たんだ! クソ、俺が検問を通したばっかりに...」
女?
赤「オイ、そいつどんな奴だった?」
「暗かったから微妙だが、黒いハイネックのセーターを着た、黒髪の美人な女だった...クソ、満面の笑みで手ェ振りやがって!!」
赤「ほぉ...?」
あいつ...
NYに来ていたのか
赤「ボブ、今すぐ追跡をやめさせろ」
「ッ、でも、」
赤「どちらにしろ振り切られて終わりだ。」
煙草に火をつけ、咥える。
あの女、どうやら上手くやっているらしい。
ふぅ、と煙を吐き出し、地面にちらばったカラーコーンの破片を見つめる。
「...ふっ、」
相変わらずだな...
リア
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか? (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年11月30日 8時