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ページ37

ラ「スコッチの滞在場所が見つかるまではそこだ...そろそろお前とその男の身柄を教えてもらおうか」
『あぁ、そうね。』


『私は名字 A 、スコッチは諸伏 景光。2人とも公安よ』


ラ「そうか。」
『...ねぇ、ひとつ聞いていいかしら。どうしてここまで私達にしてくれるの?』
ラ「さぁな、俺にもわからん」
『え?』
ラ「...今のうちに寝ておけ、まだ1時間半くらいある。お前、寝てないんだろう」
『...うん、』




じっと窓の外を見つめる


寝れるわけが無い。



『...ライ』
ラ「なんだ」




『ありがとう』




.



.



.



景「ったくライのやつ、容赦なくぶっぱなしやがって...」
『仕方ないでしょ、その時は必死だったんだから。』


武器庫にあったコーンスープを啜りながら、
スコッチーー景光はそう言った。

時刻は午前6時
漆黒の空が少しずつ黄色く明るみはじめていく

『...ライに、私達の正体を話したから』
景「そうか」

仕方がないことだ
けれど、

『ッ本当によかったの? 今ならまだ取り返しがつく。今からでも零にー「いいんだ」



ス「いいんだよ、A」



『...そんな顔で言われても、説得力ないよ』


泣きそうな顔をしている彼に、目を逸らす。

ス「お前こそ、逃げるなら今だぞ」
『え?』

景光がテーブルにカップを置く。
木と陶器が触れて、ことんと音が響いた。

ス「お前、殺されるかもしれないんだぞ? 公安から首だって切られる可能性もある。ライだって、俺一人のせいで組織から殺されるかもしれない。」

ス「これ以上、俺一人のせいで、お前達2人に、ゼロに迷惑をかけるわけにはいかない。


な、何言って、


ス「公安を裏切ってまで俺を助ける必要は無い。元から覚悟は出来てる。俺が死んでもー『やめて!!』


彼の言葉を遮るようにして勢いよく立ち上がる。
椅子がひっくり返る大きな音がした。



『二度と...二度とそんなこと言わないで!!』


バタン、と勢いよく背後のドアが開く。
振り向くと、驚いた顔をしたライがいた。


「どうした」
『...ごめん』

その横を通り過ぎる。

「おい、どこ行くー『ごめん、すぐ帰るから』


小屋を出て少し走る。
今は誰にも会いたくなかった。


だって、だって...



『...っ、』


今優しくされたら、きっと泣いてしまうから





.



.



.

File.9 "日の出"→←*



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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか? (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2019年11月30日 8時

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