検索窓
今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:264,012 hit

ページ4

恐るべき手腕

双眼鏡から目を離し、ライフルを収納している彼を見つめる。

『...貴方、』
ラ「なんだ?」
『...いや、少し見くびっていたわ。見事ね。』
ラ「フン、祭りはこれからだぞ。」

パン、とすごい音がして屋上の扉が勢いよく開く。
慌てて振り向くと、2人のスーツを着た男が、私達に銃口を向けていた。

「お、お前か!? 頭をやったのは!?」
「Shit!! やはりこのビルも警備を固めておくべきだったんだ...!?」
「ッ、でも、まさかこんなにクレイジーな距離の狙撃を出来るやつなんていないだろ!?」
「いたから殺られたんだろう!?」

あー...
そういえばさっき...

"奴はかなり注意深く慎重な人物"
"近くの狙撃スポットになりそうな場所は、全て奴の資産となって、奴の監視下に置かれている"

『...まさか、ここも奴の資産だったと?』
ラ「あぁ、予想の2倍早いお出ましだったがな。」

なるほど。
これは"名前(ネーム)持ちが出なければならないはずだ。

ラ「さぁ、出番だ、リア。」
『...え?』



ラ「見せてもらもうか、お前の銃の腕前とやらを。」

.


.


.


ベ「あら、kitten...随分とお疲れのようね?」

運転席に座るベルモットが、バックミラー越しに後部座席に座る私を見ながら、そう言った。

『お陰様で...』

本当にどうかしている、この組織は。
なんせ...

ベ「今日はあなたの手腕を試したかったのよ。あなた、凄い拳銃の腕を持っているらしいじゃない?」
『そりゃどうも。』

普通1人に退避任せるか?
ライもずっと見てただけだったし。

隣に並んで座る彼をちらりと見る。
彼はすまし顔で煙草をふかしていた。

『にしても、凄い狙撃の腕前ですね。軍にでも入れそうなレベルだ。』
ラ「そっちこそ、素晴らしい銃の使い手だな。まるで...警察官のようだな。」

...何?

『警察官...正義のヒーローか。悪くないわ。』
ベ「あら、うちは正義のヒーローはお断りよ?」
『ふふ、分かってますよ...』

File.2 "襲"→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
210人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか? (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はな | 作成日時:2019年11月30日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。