File.8 "Scotch" ページ30
『どうだった? 久々の日本は。』
隣でスコープを調整する彼に尋ねる。
先程バーボンから連絡があった。
どうやら相良は逃げたらしい。
彼が事務所に来るのはあと30分後
随分と時間があった。
ラ「...」
相変わらず煙草がお好きなようで
でも、無視するならこちらにも考えがあるわ...
『そう言えば、日本にいる彼女には会ったの?』
『大くん』
そう言うと、ライは慌てて顔を上げる
ふふ、いい反応。
『あら、お楽しみだったみたいね。』
ラ「...誰から聞いた」
『シェリー』
すると、彼は舌打ちをして、再びスコープを覗き始める
ラ「別に...いつもと変わらない」
『ふぅん...まぁいいわ、気が向いた時にでも聞かせてもらおうかしら』
不意にライのスマホが震え出す
ラ「はい...あぁ、いるぞ、」
『?』
ライが徐ろにスマホを耳から話すと、スピーカーモードにして、私にも会話が聞こえるようにした。
『誰?』
ラ「ジンだ。」
ジン
その名前を聞いた瞬間、どす黒いものが心の中に過る
なんだ、この感じ...
嫌な予感
なんだ、これ...
ジ「今日、新たなNOCの情報を得た。これはもう確定情報だ。」
ラ「ほぉ...」
黒田さんの勘が当たったんだ
一体誰が...
ジ「そいつの名はーー」
私達に電話がかかってきた、ということは私とライは違う。残るは...
「スコッチ」
ｰｰｰｰｰ
『はあっ、はぁ、ｯ』
あれから、私とライは2手に別れてスコッチを探していた。
『はぁっ、あｯーー』
ヒールが何かに引っかかって、思い切り躓く。
身体がぐらりと傾いて、アスファルトの上に思い切り叩きつけられた。
『痛.....って、』
思い切り膝を擦りむいたらしく、鋭い痛みが走る
もう、なんで...
『...何の音?』
何かが擦れるような音がして、辺りを見回す
『あ、』
先程倒れた勢いで飛び出したスマホが、アスファルトの上で着信を告げている音だった
その着信の主はーー
『う、うそっ、』
急いで立ち上がり、スマホを手に取る
『..もしもし!? 景光!!』
ス「あ、A? 」
『A? じゃない!!! あんた、今どこ!?』
ス「あぁ...もしかして探してくれてるの? けど、もう無理だよ。さっきから誰かが階段を昇ってくる音がするんだ。」
その時、ブー、とスマホが1度だけ震える。
急いで耳を離すと、1件のメッセージが表示されていた
"スコッチを見つけた"
ライからのメッセージだった。
ス「A?」
ハッとしてスマホを耳に当てる。
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか？ (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年11月30日 8時
