＊ ページ26
『ん〜、狙撃は夜中だと思うけど...』
ラ「そうか...すまないが、明日の昼は少し出る」
へぇ、珍しい
『...なら私も出かけようかしら』
ラ「...」
.
.
ホテルに戻っても、
ライは、異様に静かだった。
ぼんやりとした頭で、窓際のソファを見つめる。まだ起き上がる気にはなれない。体が重い。
ソファには、カーテンの隙間から夜明けの薄明かりが差し込んできている。
もう朝か。
なんだあれ
半開きよ目を擦り、頑張って見開く。
窓際のテーブルに吸殻で一杯になった灰皿が、そしてその横には、ソファに座ったままバスタオルを被り、今も眠っている男が見えた。
ライ
私が寝た後も何か考え事をしてタバコを吸っていると思っていたが...寝落ちしたのか
まぁ、仕方ない
任務が急に突然なくなったり、妹に会ったりして動揺したんだろう
そこまで考えた所で、あまりの馬鹿馬鹿しさに笑みが零れる。
『ふふっ...馬鹿か。』
あの男が動揺などするか
ス「...どう思う」
いつの間にか先に起きて、顔を洗い終えたたらしいスコッチが、まだ布団の中で寝惚けている私に尋ねる。
私はむくりと起き上がると、ふわ、と欠伸をひとつして、スコッチーー景光に向き直った。
『.....分からない』
ス「ハハ、そうか。」
布団から出て、顔を洗うために洗面所へと向かう。
すると、彼も着いてくる
ス「見た感じ、あの子はマフィアの子供っぽくはなかったけどねぇ...真っ当に育てられてる、って感じ。」
『...』
うがいをしながら彼の話を聞く
『...ンで、結論は?』
ス「さぁ? ただ、そろそろライもバーボンも起こした方がいいかな、とは思う。」
『そうね、』
正直、ライは優しい。
ラボの事件の時の世話焼き加減からして、妹がいるのも頷ける。
まぁ、"こちら側"であるかどうかは、また別の問題
あの時妹が、ライの"名前"でも呼んでくれれば、見極めがついたものの...
『...スコッチ、2人起こしてきて』
ス「あぁ。」
ライは何者だ
卓越した狙撃技術
洗練された観察眼
それから、ほんの少しの優しさ
じっ、と鏡の奥の自分の顔を見る。
ゲッ、隈ができてる...
最近無理してたからなぁ...
うわ、なんかライみたいーー「うわぁぁぁぁ!」
スコッチの叫び声が聞こえて、慌てて洗面所を飛び出す。
『ちょっと、なに!?』
ス「ら、ライが燃えてる!!」
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか？ (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年11月30日 8時
