＊ ページ21
そう言うと、電話先の彼女は少し黙ったあと、
ベ「...奴は元公安の男。私達の取引先が奴に少々手を妬いているらしくてね...これで十分かしら?」
『...了解。いいのね? そんな元公安の男なんて殺っちゃって。』
ベ「ええ、構わないわ」
『...』
通話を切り、スマホを握りしめる。
『殺ってちょうだい』
バ「...本気か、リア」
『本気よ。』
スコープを除き終えたバーボンが、私をじっと見る。
『腹を、決めよう...』
.
それはそれは見事な狙撃だった。
景光
貴方、どこでそんなに腕前を手に入れたの?
そう問いかけたいほどだった。
『ねぇ、ひーー「動くな!!」
声がして振り向こうとするがやめる。
「手を上げろ!」
...はぁ、これは厄介なことなったぞ
「またお前か、あの方を殺したのは!」
『...あの方?』
「とぼけるな! 今ここから、あのビルに向かって弾が飛んでいくのが見えたんだ!...最初は流れ星かと思ったよ。でも、さっき連絡があって...」
彼は拳銃を構えながら私に近づく。
それから、ピタリと私のこめかみに銃口を当てた。
「お前達のボスの所へ連れて行け!!」
その瞬間、私のスマホが震える。
誰だ...
『ちょっと、いい?』
メール、ライからか。
ｰｰｰｰｰ
撃ったら走れ
そいつはサツと近い
殺せない
Rye
ｰｰｰｰｰ
『...え?』
「...見せろｯ!!」
それから、男は私のこめかみに銃をあてたまま、メールを見た。
「なに、一体どういうーー」
その瞬間、1発の銃声が夜空に響いたかと思うと、男の手から拳銃が吹っ飛ぶ。
「ｯ〜〜〜!!」
バ「ｯ、狙撃!?一体どこから...」
『走れ!!!』
その声に、びくりと肩を揺らす。
ライ、なんでライが...
.
呼び出されたビルの前に車を止めて待っていると、ギターケースを背負った彼が建物から出てきた。
『お疲れ様』
ラ「...」
ライはふぅ、と一息煙を吐き出すと、車の助手席に乗った。
ラ「こいつらがバーボンとスコッチか」
『えぇ...で、どうしてあんな所にいたの?』
ラ「リアがコイツらに殺されそうになった時は撃つ予定だったんだよ。」
『ふぅん...』
なるほど、そういうことか。
ラ「でも、お前随分なヘマをしたな。敵に背後を取られるなど。」
『無理よ、いきなり扉から出てこられたんだから.....でも、いざとなったらライが助けてくれるでしょ?』
ラ「...馬鹿言え」
.
バ「随分と仲がいいみたいじゃないか」
彼はホテルの部屋からライがいなかなると、開口一番そう言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか？ (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな | 作成日時：2019年11月30日 8時
