＊ ページ3
ベ「う〜ん、じゃあどうしようかしら.....ライ! あんたに頼むわ。初めてでしょう? 新入りは。」
ラ「...」
ベ「あら、そんな顔しないでよ。貴方、女遊びしなさそうだから丁度いいんじゃなくて?.....冗談よ。」
ラ「...分かった、やろう。」
"ライ"
そう呼ばれた男が、私の方に近づき、立ち止まる。
随分と背が高い。
それに、綺麗な黒髪をしている。
ラ「よろしく頼む。」
『えぇ、こちらこそ。』
差し出された手を握る。
彼の手はとても冷たかった。
.
彼の印象は静か。
それに限った。
ラ「リア、と言ったか」
『えぇ』
ラ「この組織は普通ペアで動く。俺がその相手だ。」
あぁ、なるほど
私はこの人と組むことになったのか。
スコープの手入れを着ている彼と、テーブルを挟んで向かい合う。
今私達がいるのは、とあるホテルの最上階。
ベルモットが任務遂行の為に用意した部屋だった。
ラ「...はい」
不意にライの電話が鳴り、彼が電話に出る。
ラ「...了解」
彼は電話を切り、スコープと銃をギターケースに偽装したライフルケースになおし始める。
ラ「仕事だ」
.
『うわ...』
そうして連れてこられたのは、ホテルの最上、30階
『コードネーム持ちでも殺しの任務があるのね。』
ラ「まぁな」
彼がスコープを覗き始める。
『...え?』
てっきり、上から下の通りに対象がいるのかと思ったが、予想とは裏腹に彼が銃口を向けたのは、向かいのビルだった。
ただ...
『...ちょっと、無理でしょこの距離は』
彼が標的としているらしきビルは、かなりの距離があった。少なくとも680yはある。
ラ「まぁ見ておけ」
渋々手渡されていた双眼鏡を覗く。
ラ「標的は30階スイート、右から8番目の部屋。愛人を連れこんだ時は窓際で酒を呑む癖がある。」
『...でも、あのビルなら、もっと近くから狙えたんじゃ、』
ラ「奴はかなり注意深く慎重な人物。近くの狙撃スポットになりそうな場所は、全て奴の資産となって、奴の監視下に置かれている。」
なるほど、でも...
『遠すぎる』
日本の狙撃部隊でもこの距離が狙える人間は数少ない...いや、いないかもしれない。
それをーーこの距離を、ライは撃つか?
『...お手並み拝見』
ラ「ふ、笑わせる。」
引き金に長い指がかけられる。
ﾊﾟﾝ
短い軽い音がした少し後に、標的が倒れる。
女が横で叫び声を上げているらしかった。
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「そ今にも泣き出しそうな」ではなく、「その今にも泣き出しそうな」です。 (2020年7月11日 12時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「だも思った」ではなく、「だと思った」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 可愛い男の子と形容されているのに、「彼女」になっています。統一された方がよいのではないでしょうか？ (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ライがいなかなる」ではなく、「ライがいなくなる」です。 (2020年7月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「始まて貴方にもらったものだから」ではなく、「初めて貴方にもらったものだから」です。 (2020年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年11月30日 8時
